九校戦編〈下〉
九校戦八日目(8)×対三高戦とその後について
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ていた無効化は、魔法式を吹き飛ばす技術だと思われているので俺はこのまま防御に徹した。魔法式にも強度があるのは知っているが、干渉力の強い魔法式とはその構造を維持しようとする力が強いサイオン情報体である。一条程の術者が作り出す魔法式を、技術的に分解ではなく単なる無効化で消し飛ばしている光景は、並みの魔法師では一日掛けても搾り出せない程の想子を圧縮する必要がある。
「おいおい、一瞬で十六発来るとはな。だがこれも策通りと考えていいのかもしれんな!」
無効化=術式解体では間に合わないのを承知で、迎撃を十四発終えた所で最後の二発を直撃コースで受けた。
『一真君!』
『一真さん!』
『織斑君!』
それぞれの観客席にいた一年女子の声から、君付けとさん付けで誰かは分かるが受けた事で身体が横転しながら一条へと向かう。ルールを逸脱した出力を出してしまい、一瞬の事だったので審判も気付いていないと思っていたが気付いていた。だがこれも一真の策だと知っていたので、レッドフラッグを挙げていない。一条が立っていた場所から後方へ行ってしまってから、一真はチャンスだと思い影に潜った。
「何だと!影に潜った奴の狙いは俺らの攻撃ではない・・・・まずい!」
そう考えていた時には既に遅しで、回復魔法を使った事で全回復となってから敵陣モノリスに到着してから鍵を撃ち込んだ。コードを読み取った事で、第一条件をクリアとなった事だから俺は風を使い空を飛んで見せた。
そして先程のお返しだと思い、ダウンバースト威力調整バージョンを一条頭上から落ちてきた風の塊を受けたのだった。その冷たい風が、スタンドに向かっていき戦闘中だった吉祥寺とレオに幹比古も振り返りと様子見だった。
そして倒れ込んだ事で、俺は上空から降りてきてから選手と審判と観客と応援団というこの場にいる全員が見つめる中で、一条が地面に崩れ落ちていて上空から見ていた一真の姿を確認した。
「何?今のは一体何が起きたの?」
すっかり狼狽しきった声と表情で、真由美は左右にいた者達に訊ねた。答えは返って来ないが、鈴音もあずさも答えられないがしばらく考えた結果を言った鈴音。
「・・・・恐らく一条選手の攻撃を受けた後、回復魔法で全回復させてから影に潜って第一条件であるモノリスのコードを読み取ったのでしょう。そして第二条件である選手を戦闘不能にさせる事で、織斑君はエレメンツの一つである風を使い、威力抑え気味でのダウンバーストをしたのではないかと」
「ダウンバーストは本来だったらルール違反になる程のを、人を気絶するくらいのを威力にした訳か。本来なら地面に衝突した際、四方に広がる風が災害を起こす程だから失格になるかと思ったわ。流石はエレメンツ使いの一真君だけど、一条選手の攻撃で倒された
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