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ダンジョンにSAO転生者の鍛冶師を求めるのは間違っているだろうか
出会いは突然に――そして偶然に
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「…………………………………………(シュダッ)」
「あっ、ちょっ、逃がさないわよ!」
少女がにこやかな笑みを浮かべて言った言葉の意味するところを少しの間を置いて理解した俺は全力で振り返り、敏捷力をマックスに利用して、走り出していた。
その最中、背に少女とは異なる視線を感じていたのは気の所為だろうか。
◆ ◆ ◆
「俺は直接契約するつもりなんてないって言ってるだろ!」
「そっちになくてもこっちにあるの!!」
「いや、それ意味わかんないから!」
広大なオラリオの中、俺はひたすらに走り回っていた。
既に陽は沈み、人気のなくなった路地を走っているのだが、後ろを距離を保って追い掛けてくる少女はまるで疲れを見せていない。
確固足る意志を感じさせる声音からは少女の中にある執念深さを感じ取れる。
ていうか、こいつ何Lvなんだ。
俺について来るとか。
ヘファイストス様いわく、Lv.3とか4の冒険者――ここでは、第二級冒険者と呼ぶらしい――を保有するファミリア自体少ないはずだし、どんなに多くてもファミリア一つに二〇人はいないそうだ。
あの少女が、そんな少ない第二級冒険者の一人というのか。
「というか、あんた何でそんなに逃げ足が速いのよっ!!」
走りながらも平気な顔をして叫んでるし、全然ばててないみたいだ。
俺も本気で走っているわけではないけど、それなりに本気を出しているのだ。
うーん、七割くらいかな。
それなのに引き離せない。
でも距離を詰めて来ないのを見ると、一応俺の方が優位のようだ。
「それはこっちの台詞だっ」
「もしかして、そんなに軽装なのは、逃げ足を速くするためなのねっ!チキン野郎っ!」
「違うっ!」
「なら正々堂々としなさいよっ!」
「それは、つまり、潔く捕まれってことだろっ!」
「よくわかったじゃないっ!」
「するかっ、馬鹿!!」
「チキンに言われたくないわよ!!」
「ああーーっ、もう、うざい!」
何だか欝陶しくなってきた。
もう、本気出す。
疲れるから嫌だったけど、このまま走っている方が絶対疲れると判断した。
「ふっ」
足に力を込めて地面を蹴った。
こんなとき《疾走》スキルがあったらと思う。
「まだ、速くなるの!本気で走ってなかったのねっ!!卑怯者っ!!」
背後でぴーちく言ってる小娘は無視して、力のかぎり激走した。
ざまぁ見やがれってんだ!
なんて、逃げ足の速さを誇ったからかな、
「うおっと!………………い、行き止まり」
曲がった角を突き進んでると、唐突に行き止まりに行き当たった。
油断したとき一番隙ができるというのは、SAO
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