暁 〜小説投稿サイト〜
黒き天使の異邦人
第1話 状況の整理というか現実逃避というか
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を元に少しではあるが大きくなっているようだ。
 それに元は地球脱出用でもあり、異星人への対処も念頭に置いてあるためか、原作では確認できなかった弾薬や食料などの生産プラントも確認できた、特に弾薬に関しては素材を精製するための施設まであり、以前のスペースノアから大型化したのはこういう事なのかもしれないと思う。
 食料生産に関しては野菜類などは全て水耕と栽培と土による栽培を両立させているし、家畜に関しては専用の区画を設け、周辺への衛生面に関しても完全に対応させているようだ。


「食料とかは問題なさそうだな、なら搭載している機体は…… げぇぇ……」


 ずっと気になっていた搭載している機体はヒュッケバイン008L、ヒュッケバインMKU、ヒュッケバインMKVL(ガンナーモジュール、ボクサーモジュール)、量産型ヒュッケバインMK、グルンガスト、アストラナガン、といった陣容だけどパイロットの数さえ揃えば戦争も可能な状況だ。
 何しろ量産型ヒュッケバインMKUが15機もあり、その他は1機ずつしかないが性能は折り紙つきというよりも一騎当千といったレベルの存在達、彼我戦力差1対1千に近い状況を覆せるほどの精鋭機体ばかりが揃っている


「頭が痛い……」


 この艦の性能と搭載している機体の一覧だけで、もうお腹一杯といえる状況だ。
 何しろ自立してほぼずっと稼働可能な要塞といえる宇宙戦艦に、搭載されている機体は全て常識というものに則ってはいけないような物ばかり。
 しかも全ての機体に俺は搭乗可能とくれば頭の痛さはMAXを越える。

 今の状況が夢であるならお願いだから覚めてくれ…… 俺はそう思うしかなかった。


「…… 本艦の状況は分かった、この世界の状況というか歴史みたいなのは分かるか?」


 今、この時であっても夢から覚めることがないと言う事は、ここは現実で俺自身は生きていかねばならないという事でもある。
 せめて思うのは元々俺がいた現代の地球やそれ以上に未来の地球でない事を祈るのみといえる、様々な技術が発達途上だった近代から技術自体が低い中世以前の世界だと、星を脱出して宇宙を放浪するなんていう手もあるからな、寝る前で過ごしていた現代だとこの艦が現れたら玩具箱をひっくり返したような騒ぎじゃ済まない。

 さてと、世界の情報はどんな感じなんだろうか。


「西暦は2050年、地球、現在地はマリアナ海溝の底であり、温暖化などの影響で海面が上昇して陸地が減り地上での生活に支障をきたしているのか」


 俺が過ごしていた地球ではまだ現実化していなかった温暖化などの影響による海面上昇と、それに伴う陸地の水没によって大きく変わった世界地図が出ていた。
 日本の形も世界各国の形も変わっていて更には消滅した国々も
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