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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
レギオンの猛威
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まい、完全に見失ってしまう。魔力切れかな?

「ごめん、見失った・・・」
「私も・・・さっきまで匂いを感じたんだけど・・・」

ウェンディはクンクンと匂いを嗅ぐが、どうやら匂いもわからなくなってしまったらしい。

『シリル!!ウェンディ!!聞こえるか!?』

俺たちが辺りを見回していると、念話が聞こえてくる。この声は、ウォーレンさんかな?

「ウォーレンさん!!」
『そっちはどうだ?まだ追跡を続けてるのか?』
「ごめんなさい・・・見失っちゃいました・・・」
『そっか・・・』

俺が見失ったことを伝えると、ウォーレンさんは残念そうな声を出す。

『他のチームも全部見失ったらしい。危ないから、これ以上は深追いしないで一度ギルドに戻ってこい』
「わかりました」
「はい!!」

そこでウォーレンさんとの念話は途切れる。俺たちはその指示に従い、ギルドへと戻ることにした。

「それにしても、なんであの人たちはルーシィさんの針を狙ってたのかな?」

俺たちはさっき、ウォーレンさんからの念話でことの次第を聞いたのであった。なんでもココさんたちはルーシィさんを連れ去ろうとしていたのではなく、ルーシィさんが持っているお父さんからの遺品ではある時計の針を奪おうとしていたらしい。そして、俺たちがココさんと交戦している間にヒューズが指揮術でルーシィさんを操って針を奪い取ったらしい。

「あの針に、何か意味があるのか?」
「さぁ?」

俺たちはなぜあいつらが針を狙ったのかわからず、そんな話をしながらギルドへと戻っていた。


















第三者side

「はぁ・・・はぁ・・・」

一人の老人が走っていた。そこは辺りは暗闇に包まれており、それを照らすように蝋燭が何本も立っていた。

「!!」

老人が急に立ち止まり、後ろを振り向くと、そこにはルーシィの父の遺品である時計の針が立っていた。その背景は、老人が先程まで走っていた暗闇の中とは全くの正反対で、清々しいほどの青空が広がっていた。

「時は刻まれ、やがて混沌が訪れる」

老人は針を見てそう言う。その足場は、なぜか海のようになっている。そして、老人がそう言ったのと同時に、辺りにどす黒いオーラが現れ、その中から巨大な目が、何かを覗くように不気味に見開かれた。






















シリルside

「っ!?」

俺たちがギルドに帰ろうとしていると、シャルルの表情が一変する。どうした?

「どうしたの?シャルル」
「何かあったの?」

ウェンディと俺はシャルルを心配して声をかける。

「ううん・・・何でもない
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