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俺がこの腐った世界をぶっ壊す!
2.『進路面談』

[8]前話 前書き
中学生も残り6ヶ月を切った。今日は中学校卒業後の進路についての三者面談保護者、自分、担任の三人で行われる。
勉強に関しては割とできている方なので県内でもそこそこの進学校を狙っている。
母親と担任がお互いに軽くお辞儀をした直後に担任の口から驚きの言葉が出た。
「えー、お子さんの進路についてなのですが…国の方から直々にK県の国立に入学するように。また学費等は完全免除。とのことなので色々進路についてお考えかも知れませんが国からの指示なのでご安心ください」
俺は驚きで何も言えずにただ口をパクパクさせていた。
K県の国立といえばその施設の良さから多くの人が受験しているがいくら勉強をしても受からないと噂の難関校、しかも入学すれば将来も安泰と言われている。
だがもう一つ黒い噂。いやそれどころではないドス黒い噂がある。それは、校内から授業をしている先生と指名された生徒の発言以外声が全く聞こえないと言うのだ。
文化祭、体育祭なども無く「青春」の二文字など欠片もないらしい。
そのドス黒い噂を思い出すと同時に俺は叫んでいた。
「ふざけんな!なんで俺がそんなところに!俺は普通の楽しい楽しい高校生活を送るんだよ!そんな変な噂しかないような学校お断りだ!」
俺が叫び終わると担任は机の中から一枚の紙を出して囁くように俺に言った。
「君はこのアンケートを三年間一度も真面目に書かなかったね?このアンケートは政府に送られて中学校生活において問題があると判断されるとこの国立に強制入学なんだ。もちろん拒否権はない。この事は先生達の中に知らない人もいるほどの重大な秘密だからここで聞いたことも何もかも口外してはいけないよ。先生達もこうなってしまった以上手の施しようがないんだ。」
教室の雰囲気が一気に重くなる。
横に座っている母親がどんな感情をいだいているかはわからない。
さっきから何も話さないのだ。
横を見ると
寝ていた。
おい、それはないだろ、俺叫んでたじゃん?なんで寝ちゃうのかな、大事な話してるのに。
とりあえずその日の面談は国立入学手続きに関する書類だけもらって帰った。
[8]前話 前書き


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