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ダンジョンにSAO転生者の鍛冶師を求めるのは間違っているだろうか
ダンジョン
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りの要領で抜剣して、そのままゴブリンに水平切りを放った。
 振るった剣はあっさりとゴブリンを腹部を境にして両断した。
 俺は普通に振るったつもりだけど、ゴブリンには自分の身に何が起きたのか理解できないぐらいの一瞬のことだったと思う。
 余波で二つの肉塊になって吹っ飛ぶゴブリンの頭の上に見えるModと示す赤のカラーカーソルの下の緑色の横棒、《HPゲージ》が見る見るうちに短くなり、半分で黄色、更にその半分ほどで赤色になって、完全に消えた。
 すると、それと同時に通路に転がったゴブリンの上半身も下半身も同時に灰と化した。
 これは、モンスターの体内にある生命の源である魔石を失ったから起きたのだけど、本来ならば、というかLA(ラストアタック)が俺でなければ、起きない現象なのだ。
 こっちの世界でも何故か俺のドロップアイテムのシステムはSAOと同様で、モンスターを倒すと、そのモンスターのドロップアイテムはLAをとった俺のものになるようで、魔石やその他のドロップアイテムが自動的にストレージに格納されるようになっている。
 だから、普通ならば倒したモンスターの死骸から魔石を回収して初めてその死骸が灰になるのだけど、俺の場合は自動で回収されるので、倒した瞬間灰になってしまうのだ。
 これだと、まず怪し過ぎて他の冒険者とはパーティは組めないだろう――初めから組むつもりはなかったけどね………………ぼっち希望という意味じゃないよ?
 そんなことはさておき、俺は別に雑魚を狩りに来たわけではない。
 目的の場所はまだ奥だ。


    ◆ ◆ ◆


 所変わって、現在地は六階層。
 五階層〜七階層は外観が一階層〜四階層の薄青色から薄緑色の壁面に変わるだけでなく、ダンジョン自体の構造も複雑になっている。
 お節介な俺の担当のアドバイザーいわく、『いやらしくて気持ち悪いモンスターが、いーーーーーっぱい!出てくるようになるし、モンスターが生まれ落ちる間隔もすーーーーーっごく!短くなるから気をつけてね、絶対だよ!!』、みたいだけど、俺の感覚では、一階層〜四階層とそれほど変わらないと感じる。
 …………レベルがレベルだからだと思うけど。

 『――――――』
 「………………」

 それで、前方五メートル――この世界ではメートルを(メルド)と呼んでいる――にいるのは『ウォーシャドウ』なるモンスター。
 見た目ならSAOでLv70ぐらいありそうな不気味さを持つ黒い人型のモンスターで、異様に長い腕の先には鋭い詰めが三本並んでいる。
 とは言っても、モンスターの頭上にある淡い赤色のカラーカーソルはそれがまるで俺の敵じゃないと示してくれている。
 SAOではモンスターが自分に対して強ければ強いほどカラーカーソルの赤が濃くなり、逆に雑魚であれ
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