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魔法科高校の有能な劣等生
九校戦開催 初日
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る。
「貴方は・・・何者ですか?
―――『黒』色」




死を覚悟の特攻。
車をスリップさせる魔法で事故を装い、車を発火させ目標を破壊する。
バス内の生徒は無傷。奇跡的な結果だ。
無残な車の残骸は高速道路の道路に『押し潰される』様に破壊され、暴走車の運転手の死体は原型を留めている。
魔法の発動者は不明・・・が、ある程度の実力を備えた生徒は知っている。大方の検討は付いている。
発動された魔法の形跡を見れば一目瞭然『重力変換』系統魔法だ。
車の加速『ベクトル』を操作。
向けられた力の向きを地面に変換。
空気抵抗の壁を突き破り、地面に標的を留めさせる。
一瞬の出来事で、魔法の発動を見破った生徒は少数。見破った生徒は有能と言えるが、誰の『魔法』なのかは検討中の様だ。更に魔法の系統を見破った・魔法の発動を見破った・魔法発動の術者が分れば、その生徒は有能を超え、『優秀』な生徒だ。多分、最強の『劣等生』は気付いている。
司波 達也なら、気付いて当然なのだ。
「ふぅ、」
バレずに済んだ。
俺の魔法の発動時は『サイオン・ザード』が発生する。
無月家特有の体質で、魔法を発動する度に『黒』色のサイオンが放出させる。要するに魔法発動の直前の俺『無月 零』は莫大なサイオン放出を避けられないのだ。無月家の特質する点は常人を超えた『波動』『粒子量』だ。
例えると一度の魔法発動で、約魔法師三人分のサイオンを消費する計算・・・無茶苦茶だろ?
「零、」
背中をトン、と押された。
振り返ると予想通り、達也だった。
「初っ端から、活用するとは流石だな」
「なんの、事、だ?」
「隠さなくてもいいぞ。
あの魔法は、お前のだろ」
――――やはりバレてたか。
達也はCADの調整の為に別枠のバスに乗車していた。俺が乗っていたバスの後方のバス・・・明らかにランクダウンしてるバスに。
だが、達也は文句を言わず素直に乗車するのだった。
達也曰く「俺達の役目は裏方だ、裏方は裏方らしい方が良いだろ」らしい。
まぁ、俺の魔法は後方のバスに乗っていた達也には解っていた。
流石だ、俺の乗っていたバスの生徒は『誰』の魔法か、検討は付いているも確信的な根拠は出ていない。誰も、アイツがやったと言えないのだ。不確定要素の塊、『問題児』の魔法だと言うのは簡単だ。でも、証明するのは困難と言える。
「被害を最小限に抑え、余裕を持った大胆さ。
賞賛に値する」
「・・・・」
最近、達也が変だ。
具体的に言えば印象が変わっと言えば納得するのか、人間味が増した。
初対面に比べれば別人レベルに変わった達也と荷物を運び、指定の場所に出発する。
「零、CADの調整の要望は有るか?
有るなら、最終調整で加えるが」
「う〜ん。この前の試作段階通りの出来栄えなら問題は
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