閃光の雷藤!疾風の風丸!
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
ピ─────────!
そして始まった試合後半、手を痛めた円堂をカバーするために、フォーメーションを変えた。
FW豪炎寺 染岡
MF半田 少林寺 マックス
DF風丸 雷藤 壁山 土門 栗松
GK円堂
とDFが5人のフォーメーションとなった。
そのDFは円堂をカバーするために、風丸や俺たちはいつにも増してシュートを止めまくる。
「俺たちが絶対にゴールは許さないッ!!」
特に足が速い、俺と風丸は徹底してゴールに相手を近付けない。
「す、すごい迫力だ…こんな風丸先輩は見たことがない…!」
宮坂も興奮気味に応援する。
そんな俺や風丸に続いて土門や風丸たちDF陣も奮起し、決死の守りで戦国伊賀島に決定的なチャンスを与えない。
しかしここで戦国伊賀島は、なんと8人もの選手を使った大技を発動した。
「伊賀島流蹴球戦術・円月の陣!」
ゴォォォォォォォォォ!!!
「な、なんだあれは……!」
俺が呟くとMF陣の悲鳴が響く。
「「ぐぁぁぁぁぁぁ!!」」
8人が作った陣形は、強力な砂嵐が周りを覆って俺たち雷門イレブンをなぎ倒していく。この壮絶なパワーに俺たちは太刀打ち出来ず、ついにゴール前まで霧隠が上がってきた。
「もらったぁー!!」
逆を突かれた円堂は体勢を崩してしまった。
「しまった…!?壁山!」
そのシュートに壁山が立ちふさがり叫んだ。
「絶対に通さないッスぅぅぅぅっ!!おおおおお!!ザ・ウォール!!」
巨大な壁を発生させて、壁山はシュートを弾き返した。まさに壁山にふさわしい技だ。
「くそっ…まだだ!食らえェッ!つちだるま!」
しかし、こぼれ球を拾ったのはまたも霧隠だった。今度は伊賀島流忍法・つちだるまでゴールを狙いに来た。
「ゴッドハンド改ィィ!!」
円堂もそれをゴッドハンドで迎え撃つ。
ガガガガガガガッ!!
「…つううっ!!」
グヮシャーン!!
「う…ぐわぁぁぁぁ!!」
しかし、右手の負傷でゴッドハンドの本来のパワーを出し切れず、つちだるまの威力に耐えかねたゴッドハンドは粉々に砕けた。2点目を取られたと思ったその時…
「うおおおおおおーっ!!」
シュートがゴールに突き刺さる前に体で風丸が止めた。
「ナイス風丸!」
風丸は俺を見て頷くと前を向く。
(ひとつのボールから俺の気持ちがみんなに伝わる…!俺にもみんなの気持ちが分かる…痛みも、喜びも…だから俺は…サッカーが大好きなんだ!!)
「風丸さんがなぜ試合を見てくれと言ったのか分かる…ここが、風丸さんの走る場所なんだ…!」
宮坂も試合をする風丸に対し、何故風丸がここにいるのかを理解しているようだ。
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ