暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス if 織斑一夏が女だったら
第3話《半IS人間》
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、これが爆発物だったら、ここが一番被害が出ないからである。

俺は一つ、小さなため息をつき、胸を押さえた。

ーーこれで・・・これでいいんだ。













俺がアリーナの生徒用席に着いた時。闘いは終盤に差し掛かっていた。

箒はすでにエネルギー切れになったのか、もうその場にはいなかった。勿論、実力の差もあるだろうが訓練機と専用機では、やはり性能が違いすぎたのだろう。

二体一。ラウラは明らか疲弊していた。だがシャルと鈴もラウラほどではないか大分エネルギーを削られている。

1人で二人をここまで追い詰めたのだ。ラウラの実力は相当のものだろう。

鈴が衝撃砲《龍砲》を構え、射撃準備をしたとき。アリーナ南側の壁が爆発した。

遮断シールドが下ろされ、アリーナが見えなくなる。

鳴り響く警告音。電灯がすべて赤にかわる。

非常事態が起きたのだ。



俺は後悔をした。ーーいまさらだ。

こんなことになるとは、思っていなかったからだ。

後悔をした瞬間。遮断シールドの中が煙に包まれると同時に、俺の後頭部に衝撃が走った。

俺は朦朧とする意識の中で、静かに微笑む誰かを見た。



*







突如起きた爆発。鈴、シャルロット、ラウラは身構えた。

アリーナの遮断シールドは、ISと同じもので作られている。

つまり、それを破壊できるほどの威力の武器を持った者が、近づいているのだ。

煙の中から出てきたそれは、ISと呼ぶには異形だった。

足は少女のそれのように細いと言うのに、上半身は異様に太い。そのため体を支えられておらず、足元がおぼつかない。頭と見れるところには、ぽっかりと穴が開いている

だが、武器と見てとれるものを持っていないのだ。

「貴様、何だ。」ラウラがそれに問いかける。

瞬間、ISのセンサーが緊急警告を行った。

ーー所属不明のISと断定。ロックされています。

その瞬間。それの頭からビームが放たれた。

「ラウラッ!!」シャルロットが叫ぶ。

ーーと同時に鈴が衝撃砲をラウラに打ち込んだ。

ラウラが衝撃砲により弾かれたところに、ビームが通る。北側のシールドに当たり、爆発する。

「ビーム当たるよりはましでしょ。」鈴がラウラに話しかける。

「話している暇があるとは、ずいぶんと余裕だな」

『それ』は今、三人の機体をコピーしていた。



















俺は気づいたら、整備室のなかにいた。

整備室の中では・・・人が沢山、倒れていた。

その中で、一人、立っている。豊かな金髪でスラッと背が高く、女性用スーツ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ