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もし俺がFate/Zeroの世界でランサーのマスターになった場合
第六槍
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回のハサンは、その人格の数だけ分列することができる。個にして群とはまさにこれだろう。
魂の総量は決まっているため、分列すればするほど一体一体、の能力は低下する のだが、アサシンのマスターである言峰はアーチァー陣営のマスター、遠坂時臣と裏で協力体制をひいている。
分列した一体をアーチァーに倒させたのち、他の個体が諜報を行って遠坂に情報を回すと言う作戦だ。

で、その茶番劇が今日行われるのだ。
ザイード、哀れな

「んー……十体くらい送り込んでおくかな…」

空と陸からの二視点で見れば、よく見えるだろう。
合計で十四体の使い魔をゲージから出して一斉に放つ。あとは視覚を繋いげばいい。
ちなみにだが、この数の視覚を一斉に見れるのは俺だからという理由がある。詳しくは知らん。だが、数を減らせば、共有できる感覚も増えるし、一匹にすれば人との会話も可能だ。念話だけれど。

さて、あとは夜を待つのみ。学校には行かなければならないことが非常に面倒だ。
どうしよう、熱ということにして、十日ぐらい休むか? 幸いにも、出席日数は足りているし。

まぁ、また今度考えよう。閑話休題というやつだ。

「ランサー、いるか?」

「いかがされた。白水殿」

ランサーが実体化して俺の隣に現れた。

「いよいよ、始まるぞ。準備はいいな」

「仰せのままに」


ーーーーーーーーーー


遠坂家で動きがあった。
アサシンだ。アサシンが現れたのだ。

軽やかな動きで遠坂の結界を潜り抜けていくアサシン。
さすが、暗殺者というべきか。その動きには無駄がなかった。

高い気配遮断のスキルを持つアサシンは直接的な攻撃能力こそ低いものの、その特性からマスター殺しなんて言われることもある。つまりは、サーヴァントとやりあうのを避けて、直接マスターを狙うのだ。
マスターさえ殺せば、魔力の供給源を失ったサーヴァントは再契約しない限りすぐにこの世に現界できなくなる。

言峰の命令で意気揚々とやって来たのだろう。もう一度だけ。なんと哀れな

さて、そろそろ使い魔達の視線を遠坂家の屋根の上に向けておこう。
そう思って使い魔達を動かしたまさにその時、そこに黄金が現れた。

金ぴかだ。金ぴかがいる。

「ギルさんキタァーーー!!!」

「は、白水殿? 如何されたか?」

おっと、つい叫んでしまった。

そして、現れる金の波紋

王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)

アーチァーの持つ宝具。

アーチァー、その真名はギルガメッシュ。
古代メソポタミアの有名な英雄にして、ウルクを支配した実在した人間だと言われている。
そしてその宝具は宝物庫。
世界を支配したギルガメッシュの宝物庫にはありとあらゆ
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