狙われたルーシィ
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その場に立ち上がる。
「あたしが・・・」
「私が、ルーシィ・ハートフィリアです」
ルーシィさんが名乗りを上げようとすると、それを阻むようにミッシェルさんがそう言う。突然のことに、ルーシィさんは何が起きたのかわからないでいる。
「ん〜〜、君が」
「大人しくこっちにくるじゃん」
ミッシェルさんをルーシィさんだと思い込んだヒューズたちはそう言う。ミッシェルさんは静かにそれに従う。
「ちょっと・・・」
「あなたたちが探しているのは私です!!一体どういうご用件でしょう?」
ルーシィさんが何か言おうとしたが、ミッシェルさんは大きめの声でヒューズたちにそう言い、ルーシィさんの言葉を遮る。
「なるほど、ギルドの魔導士とはいえ、さすが元ハートフィリアコンツェンルの令嬢」
「品がありますねぇ」
「もっとガチャガチャした奴だと思ってたじゃん」
そういえば、ルーシィさんってお嬢様だったんですもんね、確かにミッシェルさんってお嬢様っぽいし、勘違いするのは納得できるかも・・・
「ルーシィ・ハートフィリア、元ハートフィリアコンツェンルの令嬢にして妖精の尻尾の星霊魔導士、間違いないじゃん?」
「間違いありません。それは私です」
ミッシェルさんは堂々とウソを言ってのける。その後ろで本物の開いた口が塞がらないけど、大丈夫ですかね?
「あいつ・・・」
「言われてみればそうだったような・・・」
「だけど実際は〜」
「ヒューズの考えが一番合ってるというね・・・」
「アハハハハハ・・・」
ナツさんとハッピーはルーシィさんがお嬢様ってのを忘れていたようだ。
「ちょっと待って!!ルーシィはあたしよ!!」
「ええっ!?」
ルーシィさんが慌てて名乗りを上げるとココさんは驚く。すると、ミッシェルさんはルーシィさんの手をそっと握る。
「 ミッシェルさん・・・私を庇ってくれる気持ちは嬉しいわ。けど、ウソは通用しないと思うの」
「何言ってるの!?」
ミッシェルさんの迫真の演技にルーシィさんは頬を赤くしている。なんか続きが気になるからもう少し見てようかな。
「誤魔化してもきっとすぐにバレてしまうと思うわ!!これ以上みんなに迷惑はかけられない、本当のことを言いましょう!!」
「・・・・・」
ルーシィさんはあまりのミッシェルさんの演技に言葉を失っている。ミッシェルさんはそこまでルーシィさんを庇おうとしているのか・・・なんという姉妹愛!!姉妹じゃないけど。
「私がルーシィです!!」
「あたしがルーシィよぉ!!」
「ど・・・どうしましょう・・・」
「ん〜〜、本物であれば、年齢は20歳を越えているはず。おさげの娘は若すぎるのじゃないか
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