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リリなのinボクらの太陽サーガ
脱出
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来ない事があります」

「ボクにしか出来ない事……?」

「そうです。私達はこれから他の世界で、ファーヴニルとラタトスクに対する迎撃準備を整えます。犠牲を下手に出してしまえば、アンデッドにされて奴らの戦力が増してしまうので、そうならないように防衛陣を組む必要がありますからね。そしてサバタ、力は旧友として当然貸しますが、その前にあなた達はこのまま地球のどこかに一旦身を隠してください。そして……奴らに対する戦闘準備をしてください」

「む? 今からでは駄目なのか……?」

「駄目です! サバタの身体が本調子でない事ぐらい、あの時から既にわかっています。その状態でも全力を出し切るためには、一旦休息を取って調子を整えてもらわなければなりません。なにせ相手は絶対存在……それだけでも厄介なのに、そこに最悪のイモータルも加わっているのですから、正直に申しますと準備を万全にしても物足りないぐらいです。大体、絶対存在が目覚めたという事は、即ち再封印の方法も探す必要があります」

「ああ、そういえばそうだったな。イモータルの方はパイルドライバーで浄化できるが、絶対存在は生きても死んでもいない、ただそこに存在するもの。命を持たないものを殺す事は出来ない。故に封印方法を見つける時間が必要だったのか……なら覇王関連の資料を当たれ。ファーヴニルを封印したのは覇王クラウスだから、もしかしたら封印方法が残っているかもしれん」

「わかりました、それなら覇王関連の資料を探ってみます。こんな事態ですから無限書庫を利用してでも情報を集める必要がありますが……」

「何か問題でもあるのか?」

「はっきり申しますと、無限書庫はまともに使える状態ではないのです。とにかく情報を詰めるだけ詰め込んだ結果、ごちゃごちゃして片付いていないゴミ屋敷に匹敵する整理の無さとなっていますから……」

……おい管理局、特に本局。指名手配とかする前に整理整頓ぐらいしっかりしろよ、子供じゃないんだから。……あ、クロノのような子供もいたな。じゃあしょうがないか。

「まぁその時はその時で何とかします。それとあなたの指名手配もこちらで並行して対処しますが、それまでは私達以外の管理局の前に身を晒さないように注意して下さい」

「そうだな……穏便に済ますためには仕方ないか。それにマキナとシャロンに時間を与える必要もある。エレンには世話をかけるが、しばらく大人しくしよう」

「そうしてくれるとありがたいです。ところでその間……サバタは身を隠す当てがあるんですか?」

「一応あるぞ。ちょっとワケアリだがその分、身を隠すには絶好の場所だ」

「あなたがそこまで言うなら大丈夫そうですね。とりあえず今後の私達との連絡方法ですが、潜入任務の時に使った無線機はラプラスにまだ置いてあります
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