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リリなのinボクらの太陽サーガ
脱出
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「まぁ、エレン達ラジエルクルーは管理局の中でもとりわけ特殊だ。次元世界の人間はシャロンが思うような欲深い連中ばかりじゃないとだけ伝えておこう。まぁ、エレンは世紀末世界の人間だから、厳密には違うが」

「彼女はサバタさんの旧友みたいだしね……って、世紀末世界?」

『サバタ様が元々いた世界で、次元世界とは全く違うんだって。私は行った事は無いけど』

「ま、そもそも次元世界から世紀末世界には誰も行けてないんだけどね。今の所こっちに来た人でも、お兄さんとエレンさんしかいないんだよ」

「なるほど……ところでこれからどこに行くの、サバタさん? 隠れ場所に当てがあるみたいだけど、それってどこなの?」

「簡単に言えば……天国の外側だ」

その言葉を告げたタイミングで次元航行が終わり、地球の空へと転移が完了する。そして俺はラプラスを海鳴市には戻さず、機体に搭載されている無線でとある人物へと連絡を取った。

周波数141.80へCALL。

『この周波数で俺に連絡してきたという事は、おまえ達の身に余程の事態が起きたようだなぁ?』

「ああ、そうなる。そして……奴らが俺を敵に回した事で、前に結んだ契約通りに次元世界の文明、魔法についての情報を開示しよう。その代わり、そっちで身を匿わせてもらうぞ」

『ふ、いいだろう。身を隠す拠点はアメリカのウェアウルフ本社を貸してやる。そしてそこの情報端末から次元世界とやらの情報をこちらに送ってもらう。そうすれば契約成立だ』

「わかった。それと俺の代わりに月村家を狙う輩を片付けてもらった事だが……」

『その件なら心配する必要はない。あれはあれで資金や武器の調達に役立ったからな、お互いに利益のある契約だった』

「なら良い。しばらく世話になるぞ……リキッド」

『歓迎しよう、暗黒の戦士。我がアウターヘヴンへようこそ』


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