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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
98話:強さの意味とは何んなのか
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 ヴィータの場合。(エリオ聞き込み)


「個人戦技能? そんなもん、色々言い様があるじゃねぇか」


 え〜っとですね…取りあえず平均的な「強さ」ってことで……


「『平均的な強さ』ァ? そんなの戦闘状況や相性の違いなんかで左右される。お前の言う強さはつまり何でも屋って訳だろ? マルチスキル対応力と生存率を上げる為にあるもので、直接的な強さとは関係ねぇだろ」


 そ、そうですね……


「一人の人間にできる事は、何時だって一つだけなんだ。それが通用しなきゃ、強いとは言えないだろ」


 あ、はい……


「お前は強くなりてーのか? それとも…便利な『何でも屋』になりてーのか?」


 あ……ッ!


「…まぁでも、『誰が一番強いのか』ぐらいは答えてやるよ」


 本当ですか…?


「あぁ、あまり公言したくはないんだが…そいつはな―――」












 シグナムの場合。(アルト聞き込み)


「隊長達四人でトーナメントでもすれば、やった回数だけ優勝者は違うだろうな。それぐらいは力が伯仲している」


 そう言えば、シグナム副隊長となのは隊長って、一度試合をしたそうですけど…


「あぁ、戦技披露会の時の話か。あれは心躍るものだったが…結局は決着はつかなかったし、かなりの『血戦』だったからな。とてもじゃないが、教材にはならんそうだ」


 はぁ…凄い試合だったんですね。じゃあ、一番強いのって、誰もいないってことに…


「何を言うか。私でもあいつには勝てんさ―――」













 シャリオの場合。(キャロ聞き込み)


「フェイトさんの個人戦? 戦闘訓練は結構好きだよ。シグナムさんとは仲良く訓練してるし、負けず嫌いなとこあるから見てると可愛かったり…!」


 そ、そうでしたか…。なのはさんと試合とかって…


「うん、昔は軽い練習ぐらいはしてたそうだけど、あの事故以来は一度も…


 そ、そうでしたか……


「あ、そう言えば…一回だけフェイトさんの模擬戦を見せてもらったことあるよ。個人的に撮ってたものらしいんだけど、その中で凄いのあったな〜…!」


 そうなんですか? 一体フェイトさんは誰と…?


「あれはたしかね〜…―――」












 ―――んで…


「俺のところに来た、と?」
「そういうことに、なりますね」


 そういうのは、副部隊長室にやってきたフォワード陣の内の一人、ティアナだ。
 今回来ているのは、いつもの四人。なんだか色々
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