暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
98話:強さの意味とは何んなのか
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来事に、首をかしげる。側にいたフェイトもなのはも、なんだか不思議そうにこの光景を眺め、ヴィヴィオの返答を待った。
―――次の瞬間、
「士…パパ=H」
ピシリッ…と、
空気が凍るような…否、空が割れて異次元人でも現れるかのような音が、食堂中に響き渡ったような気がした。
勿論幻聴である、しかし確かにそれらは聞こえた。そしてゆっくりと立ち上がる二人。その表情は前髪で隠れ、俺からでは確認することはできなかった。
「士君…
「ちょっと…」
「ま、待てフェイト…これは何かの間違いだ…!」
「間違いって…なんの事かな? 私達はただ…」
「君にオハナシしたいだけだよ…?」
そう言ってきた二人は足早に俺へ近づき、俺が持っていたトレイを取り上げ机に置き直し、そのまま襟首を掴んでズルズルと引っ張っていく。
もうこれ以上何を言っても状況は変わらない。こうなったこいつらは誰にも止められないのを、俺は長年の付き合いで知ってる。
だが……だがせめて……
―――食べ終えたトレイぐらいは片付けようぜ…
「これより、第23回乙女達による秘密会議≠執り行おうと思います」
パッと、スポットライトを当てられたはやてが、両肘を机につけ両手を口の前で組んで、そう言った。
「まずは、フェイト隊長。現場の状況を」
「はい」
はやての指示によって、次にスポットライトで露わになったフェイトが、B5サイズ程の紙を取り上げる。
「士は今日の朝食時、ヴィヴィオに自分の事をパパ≠ニ呼ばせていました」
「はい、有罪(ギルティ)ッ!」
フェイトが言い終えるや否や、はやては早々に判決(ジャッジ)を下した。何とも不公平な裁判である。
しかし、何故秘密会議だった筈なのに、裁判になっているんだ?……そもそも、なんで俺ここに院の?
「ではなのは隊長、何か意見はありませんか?」
「問答無用でスターライト・ブレイカーを打つべきだと思います」
はやては次になのはに意見を求めたが、なのはの返答は至ってシンプルで、極刑という意だ。
なんともまぁ、冷たい幼馴染達だ。擁護する気もないとは。
「では士被告人、あなたは少女に手を出した″゚により、スターライト・ブレイカー10発生身で受けろ≠フ刑となりました。何か一言、言い残すことはありますか?」
いや、なんか打つ回数増えてねぇ? 10発も生身で受けたら、ほんとに死んじゃう気がするぞ?
それで何? 最後に一言? じゃあ言ってやるよ……
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