暁 〜小説投稿サイト〜
Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#21 チーグルの森・決着
[3/6]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ルークは苦戦をしながら、あることを思い出していた。
〜キムラスカ王国・ファブレ公爵家〜
それは、屋敷にいてルークの
師匠
(
せんせい
)
と一緒に修行していた時の事だ。
毎日がつまらなく、退屈な日々。そんな日常生活の中で唯一の楽しみの1つが
師匠
(
せんせい
)
との剣術の修行だった。
『でもよぉ、
師匠
(
せんせい
)
、相手がどんな奴でも こっちがやられる前に やっちまえばいいじゃんか?』
ルークは、防御のいろはを指南されていれるのだが、脇が甘すぎて注意をされていた時だ。だが、ルークはそれを一蹴していた。防御よりも攻撃だと。
ルークの
師匠
(
せんせい
)
は、軽く笑う。
『では 私にも、それが通用するというのか? ふふ、私を倒しきれていないようだが』
『うっ……』
師匠の言葉が頭をよぎる。これまでは手合わせ程度しかしておらず、本当の意味での実戦経験はなかったから。
〜チーグルの森〜
場面はチーグルの森。
ライガ・クイーンとの死闘。
(今の俺じゃ敵わない
師匠
(
せんせい
)
……!!)
何度も躱される攻撃。そして、何度も吹き飛ばされてしまう強大な攻撃。戦闘不能こそならなかったけれど、実力の差があるのは明らかだった。ルークはそれを意識してしまい、注意力も集中力も削られていき、攻撃が単調になってしまったのだ。
そして、何度か追撃を受けてしまっていた時。
「やれやれ、見ていられませんね…… 助けてあげましょう。」
突然、入口の方から声が聞えてきた。
「「!!?」」
「あっ!」
アルも粗方ライガ達を倒した為、ルーク達の助太刀に行こうとした直前だった為、直ぐにその声の主を確認する事が出来た。入口に配備されていたライガ達も既に一蹴している様だ。
「ロックブレイク」
声の主が詠唱を終え、第二音素である譜術を発動。ライガ・クイーンの足元の大地が揺れ動き、 石の槍となって襲い掛かった。
「ジェイドっ!」
アルは、駆け寄った。そう、声の主はジェイドだったのだ。
「今は話しは後にしましょう。 あの時と似たような状況でしょう? 今であれば、兵隊もいません。ティアもいますし、集中する事ができます」
ジェイドがそう言うと、アルも頷いた。確かに強力な譜術を使用する為には、理想的だ。
「だね。こっちも兵隊は片付いた。他のライガもジェイドがやってくれたみたいだし。……決着をつけよう。」
アルとジェイドは頷いた。
「天光を満ところに我はあり…… 」
ジェイドの詠唱。……アルはその詠唱文は知っていた。否、頭の中で浮かんできた。神なる雷の譜術を。
「黄泉の門……開くところに汝あり
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ