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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#20 チーグルの森・ライガ・クイーン
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のそれに似ている。
そのライガ・クイーンの咆哮を聞いた途端、ミュウが怯えだした。ミュウの口から語られるのは、最悪の言葉だった。
「そ……その前に ボクたちを殺して仔どものエサにするって言ってるですの!」
『ガアアアアアア!!』
「……………ッ!」
一段と威圧感が増し、身体を何度も叩く。……殺気も十分に伝わってくる。どうやら、ライガ・クイーンは、本当に自分たちを獲物と見定めたようだ。
「危険だわ…… 町の近くに住むライガは繁殖期前に狩りつくす決まりよ!」
「みゅうぅぅ…… ボクがライガさんのおうちをかじにしちゃったからいけないですの……」
人里離れた森の中であれば、その森に存在している資源を、その森での食物連鎖通りに暮らしていくだろう。……だが、ミュウの言うとおり、縄張りを移動した事で、色んなことが狂ってきている様だ。
そして、ライガ・クイーンが咆哮を発したそれに続いて、呼び寄せられたのか、祠の影から、何匹かのライガたちも集まってきた。
「まずい、 仲間を……、いや 自分を守る兵隊を呼んだみたいだ」
あっという間に、ライガ達に囲まれてしまった。祠の入口付近にもいつの間にか、ライガがいる。どうやら、祠の外にまで、あの雄叫びは響いていて、外にいるライガ達をも集めたのだろう。出入り口が1つしか無い、この祠、……即ち、退路を完全に防がれてしまったのだ。……逃げ場が無い。
「ど……どーすんだよ!?」
ルークはその状況を見てパニックになっていた。ここまでの大規模なモノだとは思ってもいなかった様だ。……最初、イオンが言っていたとおり、話し合いをして終わる程度だと。
「……ミュウ彼らにこの土地から立ち去るように言ってくれませんか?」
狙われているのが、判った上でも、イオンがミュウにそう頼んだ。イオンも争いを好まないから。……どんなモノでも、話し合いで解決できれば、それが良いのだから。それは、人と人の戦争でも同じ事だろう。
「は……はいですの!」
ミュウ自身も、ライガに殺意を向けられていて、やはりその凶悪、凶暴さから、怖気づきもしたが、めいいっぱい勇気を振り絞り、ソーサラーリングをぎゅっと掴んだまま、ライガの方へとゆっくりと近づいて、交渉しようと話しかけるが。
『グルアアアアア!!!!』
ライガの返答は変わらなかった。殺意をそのまま咆哮に乗せ、ミュウを吹き飛ばした。
「みゅ、みゅぅぅぅぅ!!」
ミュウの小さな身体は、ライガの吼える声量、そして 吐き出される風圧でいとも簡単に飛ばされてしまう。下手をすれば、祠の壁に激突し、致命傷になってしまうかも知れない程の勢いだったが、ミュウが飛ばされた先には、ルークがいて、ミュウをしっかりと抱
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