第3話 有栖家の休日
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さて、学校も順調に進み新学期に入っての初めての休日になった。
フェイトやはやてとは直接接触はしていないが、バニングスやすずかが時々俺の所に来て高町と話していたりするので時間の問題だと思われる。
しかも高町の一件があってからなかなかゆっくり寝れることが出来なくなってしまった…………
寝ていると頭に鈍い痛みが俺を目覚めさせるからだ。
いつか、殺される………
そう肌で感じた俺は、隣に高町がいる限り安息は無い状態になっていた。
そんなこともありながら、学校を乗り越え、やっと念願の休日がやって来た。
今回はゆっくり寝るぞ!!と思っていたが………
金曜日の夜・・・・
遅めの風呂を上がり、ソファに座り湯冷めをしている時だった。
もう三人とも寝ていたはずなのに後ろから星の声が聞こえてきた。
「レイ、ちょっといいですか?」
「どうした?星」
星はパジャマ姿でソファに座っている俺の隣に座ってきた。
…………シャンプーのいい匂いがしてくる。
しかもパジャマ姿がまた色っぽい。
出会ったばっかのときはガキだな、なんて思ってたけど本当に成長したなぁ。
「レイ?」
「おっと、すまない。考え事してた」
変な事だけどな。
「はい。あの、明日買い物に付き合ってもらえませんか?」
「買い物?」
「はい、日常品がほとんどないので買いに行きたいのですけどその…………荷物が……」
なるほど、だけど星に任せっきりのせいか全然気づかなかったな………
明日はゆっくり寝ていたいけど………
「分かった、付き合うよ」
「本当ですか!?」
嬉しそうに近づいて聞いてくる。顔は目前にある。
ヤバイ……この距離は………
「すっ、すみません!!」
顔を赤くしながらバッと離れる星。
「別に問題ないよ」
と何事もないように振舞うが、心臓はバクバクだ。
しかし、顔を赤くしたり嬉しそうにする星って可愛いな、もっと感情を表に出せばいいのに…………
「…………星はもっと感情を外に出したほうが良いよ。そっちの方が可愛いんだから」
「な、何を言っているんですか!!からかうのは止めてください!!」
顔を赤くしたまま怒る星。
「冗談じゃないんだけどな………」
それを聞いて今度は硬直してしまう星。
…………………面白いな、星。
我に返ってから星と明日の時間を決め、寝ることにした。
「夜美………」
「分かっている………」
そして次の日・・・・
「買い物、買い物」
「ライ、落ち着かぬか!買い物は逃げたりせぬぞ」
…
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