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真・恋姫無双〜中華に響く熱き歌
第13話 天下無双と銀河一
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等じゃねえか!!」
女性がバサラさんの歌を聴いていたと思ったら、一緒に歌い出した。
それを見ていたバサラさんは、さらに気持ちを歌に乗せるかのように歌う。
この女性、一見無表情だから、歌いだすとは思わなかった。
というよりも喋ることすらあまり無いような人だと、そんな印象だった。
だから、バサラさんに、バサラさんの歌声に、そして情熱に改めて尊敬の念を抱く。
同時にバサラさんは、一体何者なんだろうと、思った。
そこまで思って、最近この漢に広がる噂を思い出した。
まさか、バサラさん、あなたは・・・



バサラと女性の歌が終わり、ギターの音も止める。
周囲が静かになり、バサラが女性に
「お前の歌、良かったぜ。」
と声をかける。
そんなバサラに、女性が
「恋・・・」
と言う。
「ん?」
「恋でいい。恋は呂布、字は奉先。恋は真名。」
「いいのかい?」
「いい。お前の名前は?」
「熱気バサラ。おれに真名は無えから、好きに呼びな。」
「分かった、バサラ。」
「ああ、恋。」


今、ここに飛将軍と呼ばれ、天下無双と謳われた中華最強の女性と銀河を遊泳するクジラ、生命力を奪うプロトデビルンと呼ばれる生物に歌い続け、遂には心を通わせた人並み外れた情熱を持つ銀河最高の歌手である男が邂逅した。
この出会いが後にどのような影響を与えるのかは、まだ誰も分からない。
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