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真・恋姫無双〜中華に響く熱き歌
閑話2 私は夏侯惇元譲だ!
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は気後れするだろう。
これらのことがあり、彼女は男を大したものでは無いと思っていた。
それが、今日、町の食堂にてバサラの歌声を聴いて覆えされたのである。

(あの男、名はなんと言うんだろうか?次に会えたならば、聞いてみよう。)

(・・・それにしても、あの歌は、すごかったな・・・
また、聴きたい、なあ・・・)

(それに、遠めからだが、あの男、なかなかいい男、って、私は何を考えている??)
となにやらお前は恋する乙女か、とツッコミたくなることを考えているが、いや、もうそれしか見えないが、どうにか思考を切り替える。

(あんな歌を、私も歌えないものか・・・)
彼女は字はある程度書けるが、歌はおろか詩もあまりしたことが無い。
だからこその不安である。
だが、昼間のバサラのことを思い出す。

(いや、あの男なら、詩が書けなかろうと、歌が下手だろうと、そんなことに囚われず、歌っていただろう。)

なら、自分にも出来るはずだ。
そう思うと同時に部屋を出て、駆け出していた。



夏侯惇が部屋を抜け出した直後、夏侯惇の妹の夏侯淵は書類を提出するために、主君である曹操の執務室にいた。
無論曹操もそこにいる。
曹操は夏侯淵から書類を受け取り、最後の確認をしている。
曹操は、いかなることも最後には確認することを欠かさない。
確認が終わると、夏侯淵に問題が無いことを告げ、2人は本日の仕事を終える。
「ふう、本日も御苦労様、秋蘭。今日はもう休んでもいいわよ。」

「ありがとうございます、華燐様。ですが、体を休めるには、まだ早い時間ですので、どうしようかと悩んでおります。」

「そう。なら、少し私の話に付き合ってもらってもいいかしら?
今日の食堂の歌を歌っていた男のことだけどね。」

「ああ、あの歌のですね。」

「そうよ。あの男の歌なんだけど、今まで聴いたこともないような楽器の音色や詩、そして歌声、これらが合わさることで、綺麗で意味が分かり易く、そして体や心を熱く燃えあがらせるようなものにしていたわ。
私も詩や楽器は嗜むけれども、あれほどのものはできないわね。」

「ふふ、華燐様に認められるとは、あの男も大したものですね。」

「そうね。歌とはいえ、この曹孟徳が認めるほどの才の持ち主だもの。それほどの者がつまらない存在など、たとえ天が許しても、この曹孟徳が許さないわ!!」

「ふふ、あの男も大変ですね。」

「そういえば、春蘭とあなたはその男の姿を見ているのよね?どんな姿だったの?」

「そうですね・・・何やらあまり見かけないような変わった服装でした。あと、顔は整っている方で、背も高かったですね。」

「そう。変わった服装というのは気になるわね。どんなのだったの?」

「はい
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