第四幕その四
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「ここだと中央は緑だよね」
「うん、オズの国ではね」
ジョージが神宝のお話に応えます。
「エメラルドの都が緑で」
「マンチキンが青、カドリングが赤」
「ウィンキーが黄色でね」
「ギリキンが紫だね」
この五色の配色です、これはオズの国の国旗にも表されています。
「これがオズの国の五国のそれぞれの色」
「そうだね、そのことがね」
「君はだね」
「最初オズの国のことを知った時少し驚いたよ」
こう言うのでした。
「違うなって思って」
「そう、中国の配色とは違うね」
カエルマンも神宝に応えます。
「そこはね」
「はい、東は青で南が赤は同じですけれど」
オズの国ではマンチキンとカドリングです。
「後の三色は」
「そうだね、違うね」
「中国だと五行で」
その配色はといいますと。
「確かに東は青、南は赤ですけれど」
「西は白、北は黒でね」
「真ん中は黄色です」
これが中国の五行思想の配色なのです。
「そこに陰陽もありますけれど」
「その五色になるね」
「そうです、そこが違うなと思いまして」
「うん、オズの国の配色は五行の配色じゃないからね」
「また違う理由からでしたね」
「この色になったんだ」
それぞれです、そうだというのです。
「だから五行とはまた違う配色なんだ」
「そうですね」
「けれどね」
「はい、五行はこの国にもありますね」
「だから青龍もいるんだよ」
「東にいるその霊獣も」
「そうだよ、今回わかったことだけれどね」
オズの国にも青龍がいるということがです。オズの国はアメリカが反映されるのでアメリカに中国から来た人がいればその中国のものも加わるのです。
「青龍もいてね」
「五行思想もありますね」
「そうなるんだよ」
カエルマンは神宝に学者の様にお話しました。
「この国にもね」
「そうですよね」
「そして青龍がいるということは」
「他の霊獣もいますね」
「うん、玄武に朱雀、白虎もね」
この彼等もというのです。
「いるね」
「そうですよね」
「僕達がこれから行くギリキンの国は」
「北ですから」
「玄武になるね」
この連中がギリキンの国にいるというのです。
「本来はね。けれどね」
「そう、果たして玄武は北にいるのかどうかだね」
魔法使いもそのことが不安でした。
「それが心配だね」
「それはどういうことですか?」
ジョージが魔法使いの疑念について聞きました。
「玄武が北にいるかどうかって」
「いや、青龍が北にいるね」
「はい、今は」
だから皆もその北であるギリキンに向かうのです、どうして本来の居場所である東にいなくて北にいるのかを聞く為に。
「そのことからですか」
「うん、若しかして玄武もね」
「北にはい
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