無限時計編
父の遺品
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ならその場に立ち会いたかったであろう、大切な家族が亡くなったのだから・・・暗い雰囲気の中、ミッシェルさんが言葉を紡ぐ。
「行方不明だったあなたをずっと心配してたけど、きっとどこかで生きているから、きっと帰ってくるから、見つけ出して渡してほしいって。眠るような穏やかな最期だった。その日から今日まで、ずっとあなたを探していたの」
俺たちはそれを静かに聞き、中には涙を流している人もいる。エルフマンさんはうるさすぎだけど。
「やっと会えた・・・これでジュードおじさんとの約束を果たせる」
ミッシェルさんも目に溜まっていた涙を拭う。ルーシィさんは机の上に乗せられたケースに視線を落とす。
「何が入ってるの?」
「わからないわ。私はただ、このケースを渡すように言われただけだったから」
どうやらミッシェルさんも中身は知らないようです。
「お父さん・・・」
「開けてみろよ」
「え?」
ケースを見つめるルーシィさんにナツさんが近寄る。
「こいつ、お前のことすっげぇ探してたんだろ?どんな大切なもん預かってたか、見せてやってもいいんじゃねぇか?」
ナツさんはルーシィさんにケースの中身を確認するように促す。
「うん」
ルーシィさんはうなずくとケースの鍵を開け、蓋を開ける。そこに入っていた物を見て、俺たちの目が点になる。
「えーと・・・」
「なんだこりゃ?」
ルーシィさんはケースの中身を手に取る。それは白っぽい布に包まれた細長い何かだった。
「この布・・・」
「なんか魔法がかかってんな」
「さっき俺とナツさんが感じた匂いはこれみたいですね」
俺たちはその物を見てそう言う。なんなんだこれ?
「っ!?」
すると、シャルルの表情が突然何かに怯えたような表情になる。
「シャルル?」
「どうかしたの?」
「顔色悪いよ〜?」
ウェンディたちはシャルルを心配して声をかける。
「ううん・・・なんでもない・・・」
シャルルはそう答えるが、その表情は険しいままだった。どうしたんだろうな。
そんな中ルーシィさんは布を取ってみることにした。
「え?何よこれ・・・」
「ジュードおじさんが大切になさってた物なの?」
「さぁ?あたしも見覚えないと思う・・・」
「う〜ん・・・」
布の中から現れたのは、何やら鍵のような物だった。なんですかね?これ。
「武器だろ!」
「違うと思う・・・」
「でもなくはないような気がしますよ?」
ナツさんはそれを武器だと思ったがルーシィさんは否定する。でも、あり得なくはないですよね?
「思い出した!!」
ミッシェルさんはそう言い、手を合わせる。さっそく問題解決ですかね?
「やっぱり武器だったの
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