無限時計編
父の遺品
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でも、どう見てもあなたの方が年上でしょ?」
「それは・・・」
ミッシェルさんは少し困った顔をする。
「どういうことだろうね」
「俺たちは天狼島で7年も時間が止まってただろ?実際の年齢でいくと、ルーシィさんの方が年上だろうからミッシェルさんが姉さんって言うのは普通ってことだよ」
「そっか!!」
俺に説明されてウェンディは理解する。ナツさんはどうも思考が停止しているようだけど、大丈夫かな?
「やっと・・・やっと姉さんに会えた・・・グスッ」
ミッシェルさんはルーシィさんに会えたことで感涙していた。涙もろい人なのかな?
「まぁまぁ。てかあの・・・その荷物何?」
ルーシィさんはミッシェルさんが両手で持っているケースについて聞く。
「これは・・・私はこれを、姉さんに!!」
「あっ!!」
ミッシェルさんはルーシィさんに抱きつこうとし、手に持っているケースを手放してしまった。
「ぎゃっ!!」
そのケースはミッシェルさんの爪先を強襲した。 痛そう・・・
「あ・・・あたし、ルーシィ姉さんにどうしても渡したくてずっと探してたの!!」
ミッシェルさんは痛みに耐えながらそう言う。大丈夫ですか?
「泣かすなよ!!それでも漢かぁ!!」
「あたし女の子!!」
エルフマンさんとルーシィさんのやり取りはさておき、俺とウェンディ、キナナさん、そしてルーシィさんはミッシェルさんの持っていたケースを持ち上げたのだが、
「うわぁ・・・」
「重いですよこれ」
「一体何キロあるんですか!?」
そのケースがものすごく重い!!とんでもなく重い!!四人で持ってても重いのにミッシェルさんは一人でこれをずっと運んでたのか?どんな怪力ですか。
「なんだあいつ・・・」
「ルーシィの親戚ってのも信憑性があるね。あのドタバタ感が」
「ププーン」
ハッピーにプルーがうなずく。ミッシェルさんって見た目と中身が噛み合ってない気がするなぁ。さすがはルーシィさんの親戚です。
「で、これは何なの?」
俺たちはそのケースを何とか机の上に乗せたので今度は中身についての話になった。
「姉さんのお父様・・・ジュード・ハートフィリアの遺品」
「っ!!」
ルーシィさんのお父さんって、確か最近亡くなったんだよな・・・ミッシェルさんもかなり暗い声で言ってたし、相当辛かったんだろうな・・・
「私、ジュードおじさんの仕事を少しの間お手伝いしていて、それで、ご臨終の現場に立ち会うことができて・・・その時、あなたにこれを渡すよう頼まれたの」
「お父さんの・・・最期の時に・・・」
ルーシィさんもできること
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