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大統領の日常
本編
第三十三話 首都戦1
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ていただきたい。挨拶は基本ですよ?」
「・・・私はレストルト・フォン・リヒトラーデ、国務尚書を務めている」
どっかで見たことあると思ったらそうか、国務尚書か。皇帝の代理人とも呼ばれている男だったな。もしかして貴族の横暴に我慢ならなくなって反乱したのか?ただの平民の反乱かと思ったが、こいつがリーダーなのか。ていうかこいつの爵位ってなんだったっけ?男爵?ありえんな。子爵も違うだろうし・・・。こういう時はグー○ル先生に聞こう。俺は相手にばれないようにキーボードを叩くとグー○ル先生に質問した。
エンターを押すとすぐに回答が出てきた。

『レストルト・フォン・リヒトラーデの爵位は侯爵です』

危ない危ない、危うく伯爵というとこだったぜ。
「これはこれは、リヒトラーデ侯爵閣下でしたか。ご無礼をお許しください」
俺は軽く平謝りをすると話を続けた
「私が遠路はるばるこんなところまで来たのは恐らくあなた方の目的と同じだと思うのですが」
「・・我々と・・同じ・・?」
「こちらの目的は平民に圧制を敷き、暴挙の限りを尽くしてきた貴族どもに鉄槌を下すことです。あなた方の目的もそうではありませんか?」
「・・・確かに・・我々の目的は貴族支配の打破と平民の救済だが・・・・」
「ならば話は早い、我々は同じ目的を持った者同士、戦う必要はないと考えますが」
俺がそういうとリヒトラーデと艦橋の奴らが絶句した。リヒトラーデは2度目の絶句なので、再起動は早かった。
「・・・つまり、同盟を組む、と?」
「別に同盟でなくとも、ただの協力体制という形でも構いません。貴族を滅ぼした後はそのまま友好的な関係を続けるもよし、再び相まみえるのもよし、いかがですか?」
俺の提案にリヒトラーデは少し顎に手を当てて考えると口を開いた。
「・・・そちらの申し出を受けよう。こちらとしても貴国が味方に付いてくれるのは心強い」
艦橋の乗員が”おお!”と声を出した。
「ありがとうございます。では、これより我々はそちらの支援に移ります」
「こちらこそこのような提案をしてくれたこと、ありがたく思う。よろしくおねがいする」
リヒトラーデが礼をしたので俺も礼をして返す。そして頭を上げるとリヒトラーデが色々とあーしてほしいこうしてほしいと要望やら情報やらを渡してきた。どうやらただの反乱ではなく、皇帝も味方に付いたクーデターのようだ。話が終わると双方礼をして通信を切った。
「全艦に次ぐ、今私は皇帝派のリヒトラーデ侯爵と協力体制を取ることを盟約した。これより我が艦隊は皇帝派軍と共同で貴族派軍に当たり、これを殲滅する!各艦はこれより送るデータをレーダーにインプットするように、決して皇帝派軍を攻撃しないよう注意せよ」
俺はそういうとオペレーターにビッテンフェルトにつなぐように指示した。数十秒後にビ
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