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ダンジョンにSAO転生者の鍛冶師を求めるのは間違っているだろうか
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とのあるスキルがないわ。変わったところばかりじゃない」

 その意味で言ったつもりはないんだけど、そう言われるのも仕方ないみたいだ。
 俺がこんなステイタスなのは(ひとえ)に俺がSAOからの転生者だからだ。
 この『世界』がどのような世界なのかまだ完全にわかっていないが、ステイタスを見るに、俺はSAOのときのステイタスをこの世界に適応できるようにコンバートされたようだとわかった。
 SAOでは能力値は耐久(HP)筋力(STR)敏捷力(AGI)だけで、耐久はレベル上昇毎に増加し、筋力と敏捷力はポイントを貰え、自分でどちらかに振って強化する。
 つまりSTR振りの前衛(タンク)、AGI振りの中衛(ダメージディーラー)のどちらかを自分の意志で選べて、能力値を見ればわかると思うけど、俺は前衛だった。
 ちなみに魔法が存在しないSAOには後衛(サポーター)というポジションはない。
 スキルには、魔法が存在しないSAOに設定された最大の攻撃システム――ソードスキル――があり、予備動作をシステムが検知することで発動する。刀剣だけでなく斧、槍、投剣、体術といったSAOに存在する様々な武器に対応したスキル系統が無数に存在する。
 発動時には武器が発光するライトエフェクトと、攻撃軌道を補正するシステムアシストを伴い、通常攻撃を遙かに凌駕する破壊力と攻撃速度を得ることができる。その反面、所定の硬直時間と冷却時間が存在する。
 この他にも、索敵、聞き耳、バトルヒーリング、武器防御、限界重量拡張といった戦闘補助系のスキルや、鍛冶、料理、裁縫といった生産系のスキルなど、多種多様なスキルが存在している。
 それと更にスキルModというスキルを鍛えて、熟練度がある値に達すると会得できるボーナス的なスキルがあり、それには武器スキルの熟練度をあげていくと得られる《クイックチェンジ》、《クリティカル率上昇》などがある。
 まあ、つまりSAOでの能力値がこっちの世界の【ステイタス】になって、SAOでのスキルがこっちの世界の【発展アビリティ】になって、SAOでのスキルModがこっちの世界の【スキル】になったということだと思う。
 ただ、SAOには鍛冶スキルはなかったはずだった。
 鍛冶スキルというカテゴリは存在したが、スキルとしては《片手用武器作成》などの名で存在しているはずだった。
 あくまで推測だけど、ヘファイストス様によると、《鍛冶》という発展アビリティはもともと存在していたらしく、SAOで俺が鍛冶師不在でもメンテできるために保険で習得していた《装備修復》スキルがコンバージョンで《鍛冶》の発展アビリティになったと思われる。
 それと、レベルに関してはSAOでは47レベルだったのを鑑みるに、一〇の桁をとってこっちのレベルにしたと考えて間違いはない
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