第10話 近藤の疑惑
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かと。
本当は会津の方が出し抜く筈が土方の方が上の上をいったのではないかと。
近藤は戦いが終わった後冷静になったときその疑惑が頭をよぎり、背筋が凍ったほどだった。
「なぁ、としさん」
近藤は酔った目を土方に向けた。
「なんだい?」
土方はニコリを微笑んで近藤へ顔を向けた。
「いあ、新撰組がこんなに有名になったのは、トシのおかげだよ」
近藤はその疑惑をぶつけてみたかったが、辞めることにした。何故なら、結果的に新撰組は有名になったのだから。
「変な近藤さんだな。酔っ払いすぎたんじゃないのか?」
土方は大声で笑った。
「そ、そうかもな。よし、呑もう」
近藤は月に向かって盃を突き上げた。
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