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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico27-B竜の脅威〜The 8th task force : Dragon Blood
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となく、さらにスピードを上げて引き放しにかかった。

「フェイト、アリサ。あれって停車勧告無視ってことでいいんだよね?」

「だね」「まあね」

「そうだよね。じゃあ力づくで、止まってもらおうか」

「それくらいされても仕方ないくらいの危険運転だったものね」

セレスとアリサがニヤリって笑う。いくら相手が犯罪者でも、あんまり無茶な事をしないでね。セレスがアームドデバイス・“シュリュッセル”を脇に構えて、カートリッジを2発ロードした。

「せいりゃぁぁぁぁっ!!」

横薙ぎに振るわれる“シュリュッセル”。そして刃から放たれるのは、アイスブルーの魔力光に輝く純粋な魔力斬撃。それが車の行く手へと打ち込まれて、地面を大きく穿った。物理破壊設定だ。そうなると当然、車は隆起した地面を乗り上げて横転、逆さまになった。ダメだ、どう見てもやり過ぎだ。アリサすら「ちょっと、あれいいの?」って困惑気味だし。

「リンドヴルム自体もそれなりの魔導師の集まりだし、あの程度の事故なら無傷で乗り越えられるはず」

“シュリュッセル”の剣身の腹で自分の肩を叩くセレス。その余裕は確かなものだった。4ドアの内、3ドアが吹き飛んだ。そして「普通ここまでやるか、公僕がぁ・・・!」助手席から出て来たスキンヘッドにサングラスっていう顔立ちの男の人が出て来た。さらに運転席と後部座席から男の人が2人。

「まるで暴走族ね。髪型もスキンヘッドにドレッドヘアにモヒカン。さらにサングラスに特攻服とか」

アリサが呆れ口調でそう言った。日本に来て初めて知った暴走族って言う人たちの格好と丸被り。うーん、次元世界は不思議だ。

「おいコラ、嬢ちゃん達。いきなり車潰すとかどういう了見だぁ? あ゛あ゛!?」

「どうすんだよ、これ! 本部に戻ったらシュヴァリエルさんに怒られんだろうがよ!」

「この車は超レア物で、云千万クレジットってする代物なんだぞ、おいコラ!」

すごくガラが悪い。けど、良い情報を貰った。シュヴァリエルは近くには居ない、ということを。私たちは頷き合って、「あなた達を逮捕します!」リンドヴルムにデバイスを突き出した。

「おうおう、上等だオラ!」

「ガキだからって遠慮はしねぇゼ!」

「俺たちリンドヴルム・第8小隊ドラゴンブラッド! 俺ブラッド1、そして2と3が、相手をしてやるぜ!」

「いいでしょう、お相手したします! アリサ、フェイト、下がって!」

この中で神秘や魔術と真っ向から戦えるセレスが先陣を切る。セレスの足元に展開されたベルカ魔法陣がグニャリと歪んで、別の魔法陣に変化していく。そして正四角形の中に雪の結晶、正四角形の四隅からひし形模様が伸びて、それらを六角形のラインが三重と囲う魔法陣となった。

「時空管
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