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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth22オリヴィエ・ゼーゲブレヒト〜Heilige PrinzessiN〜
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だ足が砂に取られている中、回避は不可能ですから、直撃する軌道の岩塊のみを拳打で打ち払う。しかしなかなか途切れず、さらには、
――
岩衝鉄破
(
フェルゼン・ベルク
)
――
足元より突き出してきた岩石の剣山。咄嗟に突き出してくる事が察知できたので回避できました。そんな中でも飛来してくる岩塊を迎撃。勢いが徐々に失っていっている時、『オリヴィエ様・・ご無事ですか・・・?』リサからの思念通話。
『私は無事。リサは大丈夫?』
『オリヴィエ様の・・騎士です・・・から、もちろん問題ないで・・す――って言いたかった・・のですが・・・申し訳ありません・・・』
『リサ・・・?』
砂塵も岩塊の飛来も止み、視界が晴れて現状が判るようになる。
「・・・リサ・・・?」
砕けた体を岩石で応急処置されているゼフォンに、頭を鷲掴みにされて宙に持ち上げられているリサの姿が真っ先に映り込んだ。
リサは足が地面に付いていない事で四肢をダラリと垂れ下げており、指先や爪先、騎士甲冑の裾から赤い液体がポタポタと滴り落ちて地面を濡らしていて・・・。そして彼女の武装の“キルシュブリューテ”は、持ち主であるリサのお腹に突き刺さっていた。
「もうちょい待ってくれ、あと少しで死ぬから」
ゼフォンのその一言が頭の中に浸透し、湧き上がる怒りが私の身を焦がしていく。
「私の大切なリサを・・・」
――電光石火――
「今すぐに放しなさい!」
ゼフォンへ最接近。リサの頭を鷲掴んでいる左手首を掴み取って締め上げ、それでもリサを放さないため、飛び上がって前腕に跳び膝蹴りを繰り出してグシャッとへし折り、その隙にリサを抱えて高速離脱。“キルシュブリューテ”が抜けないように注意して横たえ、「しっかりしてリサ!」と何度も呼びかける。これほどまでに酷い怪我を負っているにも拘らず、リサは意識を手放すことなく『もうしわけ・・ありませ・・・』謝ろうとしてくる。
「こんな時くらいは自身のことを考えて!」
出血量が酷すぎる。これではそう時を置かずしてリサは・・・。今すぐにお医者様――オーディン先生にお診せしなければ。ですがその前に、どうしても成さなければならない事がある。リサに「もうしばらく耐えて」と耳元に告げ、立ち上ってゼフォンをキッと見据える。離脱を許すようなゼフォンではないでしょう。ですから・・・
「すぐに潰させていただきます・・・!」
――電光石火――
高速移動でゼフォンへと最接近。この者が反応しきる前に、真正面から拳打を繰り出す。しかし先ほどまでなら確実に捉えていた一撃を、首を反らして容易く回避したゼフォン。反応速度が上がっているようです。間髪入れずにすれ違いざまに回し蹴りを繰り出そうとし、「え・・・?」目前に飛び込んできた何か―
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