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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth22オリヴィエ・ゼーゲブレヒト〜Heilige PrinzessiN〜
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相手に、もう2度と打撃が通じると思わないことだ!」

――岩衝鉄破(フェルゼン・ベルク)――

接近途中に突き出されてきた岩石の剣山を紙一重で回避しつつゼフォンへと最接近。リサは“キルシュブリューテ”のカートリッジを数発連続ロードし、準備万端。一手一手の攻撃で討てないのであれば、数で討つまでです。岩石の大剣を再び作り出したゼフォンへ、

――雷牙閃衝刃(ブリッツ・ランツェ)――

雷撃を纏わせた“キルシュブリューテ”の刺突を繰り出すリサ。咄嗟に構えた大剣で直撃を免れたゼフォンでしたが、遅れて放たれた雷撃の槍が大剣を貫きゼフォンを強襲。動きを僅かに止めたその隙に、私はゼフォンの背後へ回り込んで首に腕を回し、「リサ!」そう合図を出しながら背負い投げの要領で彼を宙へ放り投げ、間髪入れずに背部を蹴り上げさらに宙へ跳ね上げる。

「オリヴィエ様!」

そしてリサと共に飛び上がる。

――法陣結界――

私たち3人を覆い囲うように展開されたいくつもの魔法陣による檻・法陣結界。これもまたシャルロッテ様が考案なされた魔導です。相手にとって魔法陣は檻となり、術者側にとっては全方位の足場となる、空を飛べない者に最大限の恩恵となる結界です。さぁ参りましょう。継承階位は低くとも聖王女たる私オリヴィエと、剣姫と謳われる騎士リサの協演です。

「「はぁぁああああああああッ!」」

――莫逆之友(ばくぎゃくのとも)――

足場となる魔法陣から、中央に浮かせているゼフォンへ私とリサの連携攻撃を行う。私は電光石火を連続で行いながら打撃を、リサは閃駆を連続で行いながら斬撃を繰り出し、ゼフォンに反撃の機会を与えないように連撃を行い続けます。
幼い頃より私の騎士、幼馴染であるリサと共に、自由に動かない腕ながらも磨いてきた武技と剣技、その連携による敵騎討伐・莫逆之友。ですが、さすが防御力を自慢するだけあって、なかなか致命打を与える事が出来ません。そしてついに「いつまでも好き勝手してんなよガキども!」ゼフォンからの反撃が来ました。

――岩衝鉄破(フェルゼン・ベルク)――

法陣結界の真下から岩石の剣山が突き出し、下方に位置する魔法陣4枚を砕きましたが、剣山の間にまた魔法陣が展開されます。術者が解放しない限り発生し続ける効果を持っているからです。剣山の上に降り立とうとしていたゼフォンの側面に在る魔法陣へと移動。その足場とした魔法陣より電光石火でゼフォンへ接近を試みます。

「見えてんだ――ぁが?!」

私の接近に対し迎撃行動に入ろうとしていたゼフォンが仰け反りました。彼の背後には、人体急所の1つである頸椎に“キルシュブリューテ”の一撃を叩き込んでいるリサの姿が。おそらく機械の体であるゼフォンにとっては急所ではないかもしれませんが、生
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