暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth22オリヴィエ・ゼーゲブレヒト〜Heilige PrinzessiN〜
[7/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
如何に・・・?)

それに先ほどから気にはなっていましたが、“エグリゴリ”とはオーディン先生の最重要目的でしたね。えっと、私が討ちとっても構わないのでしょうか・・? その辺りが少し気がかりです。

「何故かって? 俺っちらの大将・テウタとグレゴールがそう命令したからさ。クラウス、オリヴィエ、リサ。この3人をイリュリア国内で殺せ、って」

「そのような事をすれば、テウタ女王への印象が悪くなると思いますが・・」

「イリュリアの国内に進撃できていたのは実質シュトゥラの騎士団だけさ。なら、陛下の声明が発せられる前にあんた達はすでに戦死していた。これなら問題ない」

「考える事が卑怯と言うか汚いと言うか。でもなるほどテウタは恐れたんだ、オリヴィエ様を」

リサが飛び掛からんとする体勢のままゼフォンへと嘲笑を向けた。ゼフォンは「さあ? でも聖王のゆりかごがどうたらって言っていたけどな」とテウタ女王の真意など知らぬといった風に肩を竦めるだけでしたが、それだけで判りました。
エテメンアンキに対抗できるであろう戦力である聖王のゆりかご。そのゆりかごを起動できるのが私オリヴィエ。帰還させて聖王のゆりかごを起動されては困る。だからここで私を討っておきたい。おそらくそれがテウタ女王の真意なのでしょう。

「随分と馬鹿にされてますよね。オリヴィエ様と私とクラウス殿下を討つために派遣されたのが、お前1人とは」

「俺っちだけで十分だって思われたんじゃないのか?」

「馬鹿を言う、この雑魚が」

リサとゼフォンがキッと睨み合い、そして「あ゛あ゛?」と少しばかり汚い声で見上げるような睨みをし合う。リサが「オーディンさんの標的だけど、もう我慢なりません! やっぱバラバラに斬り刻んでくれる!」と叫び、ゼフォンは「ガタガタ言ってないでとっとと殺されろ!」と叫び返す。仕方ありません。当初の予定通りこの場でゼフォン・エグリゴリを討たせていただきましょう。

光牙烈閃刃(リッター・ネーメズィス)!」

リサが振り降ろした“キルシュブリューテ”より放たれるのは剣状の砲撃。滅亡の危機に瀕したベルカを救った英雄として名を残すフライハイト家の御先祖・シャルロッテ・フライハイト様が編み出したとされる魔導の1つ。桃色に輝く剣状砲撃はまっすぐゼフォンへと向かい、

――守護岩隆壁(マオアー・シルト)――

しかし彼の前に隆起した岩壁によって完全に防御されてしまった。防御力は確かに並ではないですね。ですが防御力だけでこの戦乱の時代を勝ち抜けるほど、世界は甘くはありません。

「リサ、時間はかけられないから、アレ行きます!」

「え?・・・あ、はいっ!」

――電光石火――

――閃駆――

「なんだか知らねぇけど、土石系のエグリゴリ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ