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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth22オリヴィエ・ゼーゲブレヒト〜Heilige PrinzessiN〜
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仰け反らせ、彼の背後へ回り込むように旋回して背部を蹴り上げて浮かし、後頭部に回し蹴りを打ち、その勢いで宙で前転する彼の顔面を拳打を打ち、直立したところで私は跳び上がって宙で前転して踵落としを決め、そのまま男性の後頭部を踏みしめ地面へと顔面から落とします。
「ぅぶ――っだからそんな攻撃程度じゃ、俺っちゼフォン・エグリゴリには通用しないんだっつうの!」
地面に亀裂を起こすほどめり込んでいたにも拘らず、すごい勢いで立ち上がられた事で宙に跳ね上げられましたけど、リサの展開してくれた魔法陣に着地。すかさず飛び膝蹴りを問答無用で男性――ゼフォン・エグリゴリの顔面に繰り出します。「ぶごっ?」とよろめくゼフォンの側頭部に回し蹴りを一発お見舞いして一度後退。
「ちょこまかと動き回って・・・猿か、あんた」
「サっ――オリヴィエ様に向かってなんと無礼な!」
お猿さん呼ばわれしたのは初めてですね。お猿さんみたいに顔を真っ赤にして激昂しているリサを「落ち着いて、リサ」と宥めつつ、クラウスが騎士団と合流したのを確認します。クラウスへ『殿は私とリサに任せてください』と思念通話を送ります。
『なっ!? シュトゥラの王子としてそれだけは出来ません!』
『聴いて下さいクラウス。騎士団は今、統率者を必要としています。クラウス、あなたの事を。ここは王族としての義務や責任ではなく、彼らの命を第一に優先してください。私なら問題ないですから。私にはリサも居ますし、オーディン先生に治してくださった両腕があります』
命を優先する、という言葉にクラウスは『何から何まで申し訳ありません』と騎士団を率いてシュトゥラを目指して行軍を始めました。
「あっ、クラウスって王子も抹殺対象なんだよ!」
撤退を始めたクラウス達に気付いたゼフォンは右足を振り上げ、勢いよく地面を蹴りつけました。
――
破岩砲弾
(
コメート・フェルス
)
――
地面より放たれるのは人の頭部ほどの大きさの岩塊、その数30。私は「させません!」高速移動・電光石火でクラウス達の背後へ回り込み、
「はぁぁぁあああああッ!」
――狂瀾怒濤――
地面を思い切り踏みつけ地割れを引き起こし、隆起した地面、または跳ね上がった岩塊の壁でゼフォンの岩塊をすべて防ぐ。攻防が終わり、私は隆起した地面の上へと登り、クラウス達の無事を再確認し「ふぅ」一息。クラウス達に攻撃が届かなくてよかったです。
「・・・・あー、逃げられちまったよ。ミュールに怒られるなぁ・・・」
ゼフォンはがっくりと肩を落としながらそう呻きました。一度時間が出来た事で私はゼフォンに「何故私たちを襲うのですか?」と訪ねてみました。テウタ女王の話を信じるならば、今は仮の休戦中のはず。
(だと言うのに襲われるとは是
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