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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth22オリヴィエ・ゼーゲブレヒト〜Heilige PrinzessiN〜
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其は偽りの堕天使ゼフォン・ツヴァイ
?―?―?―?―?―?―?―?VS


刃が到達するより早くその男は後退し、地面より生えてきた岩石の大剣を掴み取って薙ぎ払い、私の首を狙ってきた。ただの岩石の剣など、「斬り捨ててくれる!」斬り返した“キルシュブリューテ”で迎撃。斬れると思っていた岩石の剣。
だけど「斬れない・・・!?」ビクともしなくて、僅かに拮抗するのみ。でもその拮抗もすぐに決着。腕力で負けてしまっているせいで弾き飛ばされてしまう。宙を滑空する中、その男が距離を縮めてきた。行先に魔法陣を展開して着地。魔法陣の足場からまた閃駆を使って、真っ向から迎撃へ向かう。

「キルシュブリューテ!」

カートリッジを1発ロード。

――炎牙月閃刃(フランメ・モーントズィッヒェル)――

刀身に火炎を纏わせ、「面白いな、あんた!」楽しそうに歯を見せるその男とのすれ違いざまに胴体に一閃。確実に捉え、直撃はした。だけど斬ったというより打ったという感覚しかなく。思わず離脱をせずに呆けて顔を上げ、男の顔を見上げてしまう。
その男は「効かねぇよ、この程度じゃな!」と岩石の大剣を高々と振り上げた。ハッとして急いで離れようと閃駆――は使えない状況だった。“キルシュブリューテ”を空いている左手でがっしりと掴んでいるその男。

(まずい・・・!)

一瞬、“キルシュブリューテ”を手放すって言う選択肢が生まれて、すぐさま消えた。御守りするべきオリヴィエ様の前で、相手を打破するための武器を手放す。フライハイト家――ううん、最強の剣騎士と謳われたシャルロッテ様の名を継いでいる私自身の誇りがそれを許さない。だけど手放さなければ、斬り潰される。このわずかな逡巡の果て・・・・振り下ろされた大剣。全てが緩やかに流れるその光景を、私は真っ直ぐ見つめることしかできなくて・・・でも、

――電光石火――

「ぶごぉっ!?」

岩石の大剣が私の脳天に落ちる瞬間、その男が吹っ飛んで空を錐もみしながら滑空、地面に墜落した。何故そうなったか。悔しいけど、「リサ、私も一緒に戦います」オリヴィエ様が助けて下さったからだ。私の閃駆と同じ、短距離高速移動の魔導・電光石火をお使いになったオリヴィエ様は目にも留まらない速度で男に最接近、蹴打を横っ面と大剣に繰り出したのだ。大剣は粉砕、男は動かない。一瞬で勝敗は決した。

「申し訳ありません。お手を煩わせてしまいました」

オリヴィエ様の前でかしずく。するとオリヴィエ様は「私があなたと共に戦いたかったのですからと手を差し伸べて下さり、私は・・・その手を取った。

†††Sideリサ⇒????†††

突如として私たちを襲撃した謎の男性。リサの“キルシュブリューテ”の一撃を受けてなお何ともないといっ
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