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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth22オリヴィエ・ゼーゲブレヒト〜Heilige PrinzessiN〜
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ヵ国の王たちに提言します。よく熟考して、返答のほどを』
テウタはそこで一拍置き、そして続きをこう告げた。
『降伏してください。全騎士団を解散、武装放棄、そしてイリュリアの傘下に永久に下ると誓ってください。さすればカレドヴルフの標的より外しましょう』
「ふざけるなッ!」
クラウス殿下がその提言に激昂、大剣の剣先をエテメンアンキに向けた。背後の騎士団も同じように激昂して、それぞれ武装を向けたり怨嗟の叫び声を上げたりとしている。そしてオリヴィエ様は沈黙し、静かに怒りに燃えていらっしゃる。傍に居る私・・・その怒りに呑まれて少し震えてしまいます。
『返答を出すまでには時間も必要でしょう。明日の正午まで待ちます。それまではイリュリア国外より退避して下さい。もし明日の正午になる前に国内へ侵入を試みれば、連帯責任で8ヵ国の王都にカレドヴルフを撃ち込みます。ではシュトゥラ王、バルト三王、ヴィンランド王、シュヴァーベン王、ヘルウェティア王、ガレア王、良き返答を期待しています』
そうして一方的に声明は切れた。私はクラウス殿下へと目をやる。この場での指揮官は彼だからだ。オリヴィエ様が「クラウス。悔しいですが」とクラウス殿下を見られた。クラウス殿下は私とオリヴィエ様を見、そして背後の騎士団を見やり、黙考を僅かに。そして「・・・ええ、この場は一度退きましょう。脅しではないはずだ、テウタの言は」撤退を決断した。
「シュトゥラへ帰還する!」
クラウス殿下の決断に「
了解
(
ヤヴォール
)
!」と納得をせざるを得ない声色で応じる騎士団。シュトゥラへ帰るために踵を返したところで、「おっと、そこの3人は帰さないように言われてんだ」男の声が平野に響き渡った。一斉に身構える中、足元から伝わって来る震動。そして、
――
岩衝鉄破
(
フェルゼン・ベルク
)
――
剣山のような岩石が突き出してきた。「散開!」クラウス殿下がそう指示を出すまでもなく、騎士たちはすでに散開、攻撃を回避し終えていた。私は真っ先に「オリヴィエ様!」守るべき御方の御傍へ馳せる。聖王家を御守りするフライハイト家。私はオリヴィエ様を御守りするためだけに力をつけてきた。だから・・・・
「オリヴィエ様っ。クラウス殿下ともどもお下がりください!」
私は戦おう。この命よりも大切な御方のために。この命が燃えつける限り、ずっと。けど私の実力ではオリヴィエ様の足元にも及ばない。それでも「守らないと!」地面から飛び出してきた1人の男へ、
――閃駆――
偉大なご先祖様・シャルロッテ・フライハイト様の使っていた高速歩法・閃駆で一気に距離を詰め、“キルシュブリューテ”を横薙ぎに振るう。その男は「あんた、剣姫リサだよな、抹殺対象の1人だよ!」殺気を向けてきた。
VS?―?―?―?
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