暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth22オリヴィエ・ゼーゲブレヒト〜Heilige PrinzessiN〜
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―岩塊を、裏拳で払い除けたその僅かな隙に、ゼフォンの岩石の剣が飛来してきました。

――聖王の鎧――

ですが聖王家の血統者としての能力が発動し、大剣は私に突き刺さる前で瓦解しました。聖王の鎧。遺伝子レベルで所有している防衛能力。私の意志とは無関係に発動するためにあまり頼る事の出来ない能力ですが、今回に限れば有ってよかったです。さぁ攻守交代です。リサに与えた苦痛、そのすべてを返させてもらいます。

「面倒な防衛機能を持ってんのな・・!」

――岩衝鉄破(フェルゼン・ベルク)――

「望んで得た能力ではありませんが・・・!」

――狂瀾怒濤――

地面を踏みつけて地割れを引き起こし、隆起した地面や跳ね上がった岩石で防衛――でなく、隆起したそれらに拳打と蹴打を打ちこんで破砕し、ゼフォンの岩塊攻撃と同様、あの者へ飛来させる攻撃へと利用します。私とゼフォンの間で岩塊同士が衝突、相殺し合う数ある岩塊の中を突っ切る。

撼天動地(かんてんどうち)!!」

ゼフォンの近くで地面を殴りつけて四方八方に亀裂を発生させ、亀裂から魔力流を噴き上げさせます。噴き上がるのは魔力だけでなく破砕された瓦礫もですから、純粋な魔力攻撃と物理攻撃両方となり、堅いだけのゼフォンにも通用するはず。案の定、「ぐおお!?」ゼフォンは魔力流に呑み込まれて宙へと弾き飛ばされます。そこを追撃する。宙を舞う幾つもの瓦礫を足場としてゼフォンの元へと駆け上がり、

「あああああああああああああああッ!!!!」

瓦礫に着地したゼフォンと目が合い、あと少しの距離と言うところで、

「一気に決めさせてもらうぜ!」

――堕天使化――

「ぅぐ・・・!?」

ゼフォンから放たれる異質な魔力に弾き飛ばされてしまい、残念ながら後退を強いられる事に。ふと耳に届く鈴のような音が「オーディン先生から頂いた腕輪から・・・?」聞こえてきました。鳴動している腕輪から、ゼフォンから発せられる妙な力と同じものが感じ取れます。
いえ、以前より感じ取っているものです。オーディン先生と初めてお逢いしたときから。よくは判りませんが、「今はリサを救う事だけを考えます!」瓦礫と共に地面へ落ちたゼフォンへ、

「破ッ!」

――驚浪雷奔(けいろうらいほん)――

前方に突き出した拳打より人間大の魔力衝撃波を放ち、そのあとに続くように疾走してゼフォンへ接近。衝撃波の行く手を遮るかのように並び立つ瓦礫の山を吹き飛ばし、瓦礫もろとも殺到させます。ゼフォンは「今の俺に、あんたらの魔導は一切通じねぇんだよ!」と意味深な事を言い、避けようともせずにいましたが、

「がはっ!? なぜ、ぶごっ、神秘を、ごふっ、内包し、ぶぐっ!」

瓦礫も衝撃波もまともに通じましたけど・・・。とに
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