第6話
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引き連れたさやかがやって来た。
「どうしたの、二人とも?」
「緊急事態なの!だから一緒に来て!!」
そう言ってさやかはあたしとキリカの手を引っ張った。
「う、うん。そう言う事だから織莉子、ごめんね。」
「ええ。では、また明日。」
あたし達はさやかとマミさんに連れられて走った。
「折角、織莉子と、一緒、だったのに・・・」
何だかキリカが黒いオーラ出してるけど、今は気にしないでおく。
「それで、何があったの?」
「病院に孵化しかけのグリーフシードがあったの。今はまどかとキュウべえが見張ってる。」
「グリーフシード!?それって魔女の卵じゃん!!」
「そうよ。病院は病気や怪我で弱っている人が多いから、孵化した魔女が呪いを振り撒き始めたら、大変な事になるわ。」
確かに、『病は気から』って言うくらいだし、ただでさえ弱っている人が呪いを受けたりしたら大変な事になる。
「でも、何で私まで。織莉子と一緒に居たかったのに・・・」
そんな時、キリカが文句を言い始めた。それを聞いたさやかとマミさんが睨むけど、あたしは二人を手で制してキリカに言った。
「キリカ。もし織莉子が魔女のせいで死んじゃったらどうする。」
「そ、そんな事になったら私は・・・私は・・・」
「そう。魔女を放っておいたら大事な人が死んでそんな風に悲しむ人が出るよ。だから止めなきゃいけないに決まってるじゃん。」
「・・・分かった。私も手伝う。」
「よし!久々のキャラなりだ!!」
キリカもレンもやる気になった所で、あたし達は走るスピードを上げた。
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あのオリジナル魔法少女を監視してたら、病院に向かっていた。魔法少女と一緒だし、多分そこに魔女でも居るんだろう。なら、追跡してデータを集めさせて貰うぞ。そして今度こそ取り戻すんだ。ミチルを・・・
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病院に到着したあたし達はさやかにグリーフシードのあった場所まで案内された。でも、グリーフシードはおろか、まどかとキュウべえの姿すら見当たらない。
「本当にここなの?」
「うん。」
「もう、孵化してしまったようね。」
そう言ってマミさんが病院の壁を見た時だった。
“皆、私とキュウべえは無事だよ。”
「ええ!?」
いきなり、頭の中に直接まどかの声が聞こえた。
「今のは、何・・・?
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