暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈下〉
九校戦八日目(4)×本物の人間と偽物であるドウターとの区別に千葉家の兄妹喧嘩
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そんな大袈裟な・・・・任官前の士官候補生同士の親善交流で、大学生の部活の一環みたいなものなんだけど・・・・」

「兄上っ!」

「はいっ」

「学生レベルの親善であろうと部活であろうと、正式に拝命した任務ではありませんか!疎かにしていい理由などございませんっ!」

「はいっ、仰る通りです!」

おいおいあれは何ていう光景なんだよ、世界で十本の指に入る猛者か強者が妹の方が格差が上というのも、あまり見たくない光景だな。少し離れた所には、美月がオロオロとしていたのを見た深雪が駆け寄ってからこちらに来た美月だった。

「一真さん・・・・エリカちゃん、どうしちゃったんでしょうか?それとなぜ剣を持っているのですか?」

「エリカは八つ当たりをしているんだろうな、それとこれに関しては後々分かる事だ」

何となく分かっている織斑兄妹=織斑親子だからなのか、兄妹喧嘩をしているようにも見えるしすぐそこに恋人がいるからかもしれん。

「兄上、まさかとは思いますが、この女に会う為に、お務めを投げ出したのではないでしょうね?」

「いや、だから投げ出したのでは・・・・」

「そのような事はお訊きしていませんっ」

兄の言い訳をピシャリと遮ると、今まで無視していた摩利を一度ジロリと見てから視線を戻していた。

「全く嘆かわしい・・・・千葉の麒麟児ともあろう兄上が、こんな女の為にお務めを疎かにされるなんて・・・・」

「・・・・エリカ、あたしは一応、学校ではお前の先輩になるんだがな『こんな女』呼ばわりされる覚えはないぞ?」

今まで沈黙をしていた摩利は、ついに我慢が出来ずに口を挟んだ状態となったがエリカは無視をしていた。というか視界にすら入ってないので、摩利の言葉は完全に耳には入っていない状態だ。

「そもそも兄上は、この女と関わり始めてから堕落しました。千刃流剣術免許皆伝の剣士ともあろう者が、剣技を磨く事も忘れて小手先の魔法に現を抜かして・・・・」

「エリカ!」

あのドウターは性格や容姿を真似ているので、コンピューターでも誤作動を起こすくらいの完璧ではあるが、ドウターだとすぐ分かってしまう俺らにとっては鬼かドウターにしか見えていない。千葉修次にとって禁句だと言う事も分かっていたかのように、気弱な態度から気迫が籠った叱責にエリカはビクッと身体を震わせた。そろそろ俺の出番だなと思い、深雪と蒼太はエリカと摩利の確保を頼むと伝えた。

「技を磨く為には常に新たな技術を取り入れ続ける必要がある。僕がそう考えてそうしたのだから、摩利は関係ない。今回の事も、摩利が怪我をしたと聞いて、僕がいてもたってもいられなくなっただけだ。摩利は来なくても良いと言ってくれたんだぞ。それでなくとも先刻からの礼を失す言動の数々は、千葉の娘と
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