九校戦編〈下〉
九校戦八日目(3)×試合後の攻略話とインターバル後の対二高戦
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すからね。フラッシュキャストも精霊の目も必要ありませんが、エレメンツを使った魔法師は今まで確認されていませんから。それに先生も一真さんの事をよく知っているじゃありませんか」
独立魔装大隊の山中軍医少佐と藤林少尉は、観客席で随分と突っ込んだ会話をしている。知識がある者が聞けば飛び上がるぐらいの驚く内容であるが、目立たぬ夏服姿で客席に紛れ込んでいる二人は一見恋人ではなく、医者と看護師に見えている。響子が先生と言っているので、誤解に一役買っているし一真からは観客席にいるなら余り目立たぬような事はするなと指示を受けたからだ。
断片的に聞こえてくる耳慣れぬ単語も超心理医学関係の専門用語かと周辺にいる観客達はスルーしていた。ま、ガイアメモリやエレメンツと言っても何の事すら分からないので言葉として言っていたとしても、一真が二人周辺が発した言葉の一つ一つが修正されているので問題はないと思っている。
「それでも見えないはずのものを見えているような行動をしたとしても、注意深い者の不審を誘うでしょう。一真さんだけが持つ全てを見通す心眼は、知覚魔法というよりも異能な力ですからね。『精霊の目』よりも正確に見る事で、創造神の力に勝る事は耳目を集める事になります」
「創造神黒鐵様である一真さんだから出来る力だと言って納得出来る者は、我々記憶共有者だけだからな。あの九島老師でさえも、我らの同志だと聞いた時はとても驚いたが話してみてホントに同志だと認識したのでな」
「実際に私らと共に朝鍛錬でも鍛錬用のを着て一緒に鍛錬をしていましたからね、記憶共有者同士で一真さんの元部下なら別に呼び捨てで構わないと仰っていましたよ。見た目だけで、老師と呼ばれるのは癪に触ると言ってました」
「俺達も覚醒前までは一真さんの存在を知らかったからか、時々一真さんの部下時代を思い出すと長話にはなる」
二人は昔話を始めていたが、実際に藤林少尉は元部下でIS部隊を率いてきた者でガイアメモリや我らの技術を知っている存在と山中軍医少佐である幸典は主にMS部隊や歩兵部隊のメンバーだった。二人が話していた精霊の目と心眼の違いについてだが、言い方はエレメンタル・サイトと言う。
イデアの「景色(形色)」を視る能力の事で、四系統八種の現代魔法は、イデアを経由してエイドスに魔法式を投射する事。現代魔法を使う魔法師は皆、イデアにアクセスする能力を持っているからでありイデアにアクセスして『存在』を認識する事が出来る本来の主人公はこの能力を拡張している。
拡張効果は絶大でありこの世界に実体を持って存在する限り、イデアにエイドスを刻まぬものは無いので五感や物理次元の感覚拡張に過ぎないとも言える。「透視」や補助システムのもたらす情報によって魔法
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