暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈下〉
九校戦八日目(3)×試合後の攻略話とインターバル後の対二高戦
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だ』

『打撃力に関しては、俺の腕に負担が来る所をちゃんと負担掛からないようにしているし、振り回すスペースがあっても無くても関係ないもんな』

『今回の策も、僕はいつでも精霊を使った魔法を使えるから便利だと感じてしまうね』

俺ら三人だけの念話によって、次戦う時の策を話していた。外から見てもまさか念話を使えているとは思ってもいないだろうし、俺らの魔法は現代でも古式でも少し違った魔法だとしても系統外で納得させてしまう。一高対二高の試合は、昨日の事故があったにも関わらず双方のモノリスが屋内の中層階に置かれていた。

具体的に言うと五階建てビルの三階だ。自らの責任・過失を認めようとしない強情さについては、魔法大学も事務方は官僚機構なのだと再認識するしかない。最も昨日の事故は大会運営側の責任とも過失とも言い切れない部分があるが、それを許さないのが主催者蒼い翼だ。九校戦が終わり次第、大会運営側と委員会のメンバーを解雇させて全員が蒼い翼のメンツと入れ替えるとの手筈だ。

それに俺としては、見通しの良い屋外に置かれるよりいくらでも隠せる場所があるビルの中の方が都合がいい。俺は風と同化しながらディフェンダー二名を倒しながら進んでいたが、敵に見られる事なくモノリスが置いてあるであろうビルに潜入する事が出来た。

建物には影があったので、影を潜る事で誰にも悟られずに来たのは辿り着く時間としては最短だった。この試合は決勝トーナメントに進めるとはいえ、トーナメント組み合わせは予選一位と四位、二位と三位だ。準決勝より決勝で三高と当たった方がいいと考えたので、少し時間を遅めにしてからモノリスと選手をリタイヤさせるつもりだ。

『幹比古、今大丈夫か?』

『こちらは大丈夫だよ、何とかレオとの連携でモノリスは無事だよ』

モノリス・コードで通信機使用については禁止されてないが、使用する学校は少ないが念話を使った通信手段をしている学校は俺らぐらいだろう。通信機は電波の発信地点なら、今の時代は簡単に探知されるからだ。それに六人に増えたとしても、俺らの攻撃を躱せる者は今の所はいない。

『そろそろ動く、モノリスの位置を探査してくれ』

『了解だよ。それに風の精霊で探査出来るし、情報共有出来るからとてもお得だね』

『まあな、こちらはディフェンダーを二人倒したからそっちもそろそろ攻撃を』

『了解だぜえ一真』

気合と共にレオが使うエレメンツビットの刀身が、レオ周辺に浮いているが敵が現れたらサイクロンメモリとメタルメモリで軽く柄を振るうようにして円を描く。するとオフェンス三人の内二人は、素早く飛ぶビット攻撃を直撃してから戻ってきたビット。

「幹比古!」

聞こえないとは知りつつもビルのどこかに隠れているので、風の精霊と共に見ていた幹
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