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Gundam to the BJ〜ゴッドフィンガーと呼ばれる男〜
ep.003 『ゴッドフィンガー編 3』
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「アブソーブシステムを研究に研究を重ねてやっと完成させた俺だけのシステム、これがDBシステムだ!」
その言葉に部員たちは驚きと困惑が隠せず、全員が完全に動かなくなってしまう。
土門のジェガンも咄嗟に後退する。完成度の影響するこのバトルでは、まさに器用さは命。どちらのジェガンも完成度は高く、動きがとても速い。だがしかし、通常のジェガンのバックパックでなく、自身の腕で改造を加え、推力強化のエネルギータンクが二本追加されている部長のオリジナルタイプのジェガンの方がスピードが上なのだ。少しずつだが着実に、土門に近づいていく。その間、両者とも射撃兵器を使わない。土門の方は、ただ使う余裕がないように見えるが、部長の方は余裕を見せているのにもかかわらず、射撃武器を使わない。

「よし、もうそろそろ終わりにするかねぇ〜。」
そういった瞬間、部長が武器を変える。完全にオリジナルモデルのビームライフルをバックパックに収納し、一瞬だけ無防備になった。その瞬間をもちろん土門は逃がさない。同じく武器の変更をし、頭部バルカンを部長の機体に向け乱射する。
部長が動き出した。自身の機体を覆うようにビームが被されていく。腕は拳が、脚は膝とつま先が、胴体部は腹部を荒々しく、頭部はメインカメラの部分以外が、ビームで覆われた。それを見た部員はまた、驚きで口が閉じなくなる。
「これが、『ビームジェガット試作型 type,1』の真の姿だ。」
すこしカッコつけた、メイジンカワグチのような口調になった。

真っ黒に青が真直ぐな線を描いたようなカラーに、ピンク色のビームが着せられる。見た感じは、デストロイモードのサイコフレームを剥き出しにしたようだった。バルカンが飛んできたが、そのほとんどの弾丸がビームに当たり、かき消された。
「なんだその機体は・・・・・!?」
土門はまさにドモン・カッシュが言いそうな反応を見せる。それに対し、部長はいつものチャランポランな感じで言う。
「何って言われても、オメェさんと同なじ『ジェガン』だよぉ。」
いつもの部長だからこそ、おかしい。今の部長の浅井は、去年に入部した処で、あまりガンプラには詳しくない。一番ガンプラバトルが上手なのと、みんなをまとめ上げるカリスマ性を見込まれて、部長になったのだ。
「みんなにゃあ悪いけど、俺結構な政策テクと想像力があったんどよねぇ〜。今まで隠してたし、ガンプラ作ってみるまでわかんなかったんだけどね〜」
たぶん部長は、まだガンプラを作って日も浅いだろう。だが、バトルに関してはこの部で右に出る者はいない。今まで一回戦敗退していたのも、機体が悪かったからだと、みんな分かっていたのだから。

部長の機体が土門の方に一瞬で近づく。さっきまでとは違いすぎる機動性は、バックパックでない所からたくさんのビームが放射されているか
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