その魔法は・・・誰の為?
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為に。
「theend,final」
脳内空間は消えた。
瞳を開ければ謎の大軍。
数える事を忘れる程の大群は一斉に攻撃を開始した。
爆炎
火炎
氷結
吹雪
雷
疾風
暴風
爆音
光
基本的な魔法の基準だ。
それらを組み合わせる事で、新たな魔法を創世する。
カの者は『無』カの者は『零』カの者は『善』
魔法の意味を―――『ZERO』は知った。魔法の価値を―――『零』は知った。
些細な事だ、一人の少年の人生は波乱そのもの。
その少年は『無自覚』『無計画』
『original』無月 零は繊細な少年。
『fast』無月 零は無知な少年。
『second』無月 零は傲慢な少年。
『third』無月 零は、無数の無月を合わせた『ZERO』
記憶改変は少年の記憶を書換えた。
その度に、無月 零の人格は増えた。
『theend』は無月 零の記憶を削除。増える度に無月 零は消失する。
何度も、何度も、無月 零は現れた。
望まれた無月 零。
望まれなかった無月 零。
愛された無月 零。
愛されなかった無月 零。
現実を、自分の存在を認めた『無月 零』
無月 零は『無月 零』を重ねる度に知るのだ。無月 零の存在価値を無月 零の意味を無月 零の正体を無月 零の生涯を。知れば絶望すると解って、彼は『パンドラ』の箱を開けるのだ。
生涯は波乱―――唯一無二の魔法師。
無月 零は生涯名乗るのだ、『ZERO』を憎んだ最後の魔法師は名乗るのだ。
『zero.wizard』無月 零は忘れない、忘れる事を許されない。
あの瞬間を、あの一瞬を、あの刹那を。
無月 零の運命が変わる迄『3747時間54秒』
国立魔法大学付属第一高校。
通称『魔法科高校』の生徒達はバスの車内で、それぞれの時間を満喫していた。
ある生徒は昼寝。
ある生徒は外の風景を眺め。
ある生徒は昼寝。
ある生徒は車酔いに頭を悩まされ、吐くのを堪えている。
そんな状況下、その状況下で、無月 零はとある『生徒会長』に自由な時間を奪われていた。
「無月君って達也君と、どうやって知り合ったの?
何故、選抜戦決勝戦の時に達也君を態と負けたの?
納得する事は出来ても、貴方の敬意を知りたいわ」
「あ、あの〜そのですね」
色々と面倒な女性だ、会話のキャッチボールが成り立たない。
一方的に言葉『ボール』を投げ、無月の言い分を話させないのだ。
無月的に苦手ジャンルと判断するも、その会話は避ける事を許さない。
避ける前に当てる!そのスタイルはドッジボールで最強のスタイルと思われるが、そのスタイルを『生徒会長』
は言葉で実践するのだ。
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