空白の7年
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「よくわからんが・・・すまん・・・」
きっとさっきのリーダスさんの絵のことを気にしているんだろうな。
その後、俺とガジルさんとリリーは泣いているウェンディを一生懸命あやしてました。
しばらくして・・・
ギルドでのドンチャン騒ぎも終わり、俺は7年ぶり(実感的には一週間ぶりくらい)の自宅へと歩いている。
「というか7年も家空けてて大丈夫なのかな?」
ギルドの皆さんも俺たちのこと死んだかもしれないと思ってたらしいし、まさかとは思うけど部屋の契約勝手に解除されたりしてないだろうなぁ・・・
俺は少し不安を抱えながらも借りているアパートに向かって足を進めている。アパートの前まで来ると、そこには俺と同じくらいの背丈のおばあさんが立っていた。
「大屋さん!」
その人は俺の住んでいるアパートの大屋さんだった。
「よく帰ってきたねぇ。無事で何よりだよ」
「いやぁ」
まさか俺たちが帰ってきたからお出迎えにでも来てくれたのかな?いい人だ・・・と思った時期が私にもありました。
「だけど、家賃の話は別だからね」
「・・・へ?」
俺は大屋さんの言葉の意味が一瞬わからなくなる。
だけど、よく考えるとこの部屋の契約が俺たちのいない7年間もずっとされていたということは、つまりこの7年分の家賃を俺は支払う義務があるということで・・・
「あんたが滞納してる家賃、608万J、しっかり払ってもらうからね!!」
「そんなバカなーーー!!!!!」
俺は大屋さんの無慈悲な言葉に思わず叫んだ・・・
翌日・・・
俺とシャルルとセシリーは今はギルドのテーブルに集まって話をしている。
「あんたも7年分の家賃を払わされたのね」
「僕たちもフェアリーヒルズの家賃7年分払ったよ〜」
シャルルたちもフェアリーヒルズの家賃を7年分払ったのか。そういえば昨日帰る時女の人が何人か白くなって落ち込んでる人たちがいたけどあの人たちはフェアリーヒルズの人たちだったってことだな。
俺は化猫の宿時代に貯めた貯金と魔法コンテストでの賞金が大半なくなってしまい、意気消沈していた。
「そういえば、ウェンディはどうしたの?」
俺はギルドの中を見回してウェンディがいないことに気づく。まさか落ち込んで寝込んでるんじゃないだろうなぁ・・・
「ウェンディならもうすぐ来ると思うわよ」
「そろそろできるころだと思うからね〜」
シャルルとセシリーが含みのある言
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