暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈下〉
九校戦八日目(2)×対八高戦と三人の戦い振り
[1/7]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
選手の姿はルール違反監視用のカメラが追い掛けているが、映像は客席前の大型ディスプレイに映し出される。障害物の多いステージでは、この映像が観客の頼りとなる事だ。だが俺の姿があまりにも速すぎるので、急遽CBでよく使われる小型偵察機のカメラを映し出されても、ギリギリ見える範囲だった。

「速い・・・・!」

「自己加速か?」

吉祥寺の呟きに目を『画面(ディスプレイ)』に固定したまま一条が質問の形で応える。一瞬映し出された背中は、次の瞬間フレームアウトとなった。その向こうには急遽ディフェンスを三名にしたが、二名は既にやられてしまった様子だった。

一方俺はエレメンツの一つである風で、素早く相手のモノリスに近付いてからディフェンス二名を風と精神系統で倒した。見えない風でのデスサイズなので、観客にも一条もどういう魔法かは分からずにいた。

「移動に魔法を使っている様子は無さそうだし、第一ディフェンス二名をすぐに戦闘不能というのは僕にも分からない・・・・あっ!」

残りの一名であるディフェンスを重力で片膝を突かせた間に、モノリスに回り込んだ俺にデバイスの銃口を向けた。重力によって地面に押される感じが無くなったので、そのままの態勢で拳銃形態の銃身部分が短いショートタイプの特化型デバイスに起動式展開後、想子(サイオン)の視覚化処理が施された画面は八高選手の展開した起動式が急激に拡散した非物理的衝撃波による物で、想子(サイオン)の爆発に消し飛ばされる所を映し出した。

「さっきは俺の左手にあったデバイスだったが、背中越しだと見えない様子だと思える。右手は空いてるが、既に持っているからな」

画面の中の俺は、走りながら右手に握ったデバイスの銃口をディフェンス選手へ向けていた様子を映し出していた。

「何時の間に?」

抜いたんだ?という言葉が省略された一条の問い掛けだったが、吉祥寺の応えは質問に対する答えではない。

「今のは、まさか・・・・術式解体(グラム・デモリッション)」

「術式解体だとっ?」

起動式を破壊して見せたのは、残念な事に術式解体ではなく無効化を使ったに過ぎない。だが魔法師にとってはそう見せたからか、無効化の力を他所が知るような真似はしなかった。そんでモノリス手前にて、右手の引き金を引いてから端末を取り出して第一条件であるモノリスに隠されたコードを打ち込む事をしながら、残りのディフェンスはそうはさせないと攻撃をしようとしていたが、シールドビットによって防がれていた。

「やった!モノリスが開いたわ!」

一真が打ち込んだ鍵が作動し、敵チームのモノリスが二つに割れたのを見て、ほのかが手を叩きながら飛び上がった。そしてそれを見た一年女子の中で、特に一真の事を好意を持っている雫にほのか、エイミィにスバルと
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ