九校戦編〈下〉
九校戦八日目(2)×対八高戦と三人の戦い振り
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高は、倒したと思ったがオフェンス選手が発動した魔法による弾は直撃したはずが無傷で立っていたレオ。
「俺にそんな攻撃したって無駄だぜ!これでも喰らいやがれェェ!」
一つの刀身がたくさん出現し、所有者を守護後に刀身がリフレクターの役となり、レオが撃った威力の小さい雷撃砲は反射されながらもう一人のオフェンス選手を気絶させたのだった。そして敵を倒した事により、刀身は元の一つとなってから元通りの剣となったと思いきや照明弾が上がった事により、あとは頼んだと念話で言ったレオに対して二人の返事が来たのだった。
「何ですか、今のは?」
声を荒げるような事はなかったが、問い掛ける鈴音の口調は持ち前の冷静さが刃毀れしている様に聞こえた。ちなみに真由美や摩利がいる所とは違うモニターを見ていたので、深夜や真夜らが素通りした事に気付いていなかった。
「一真様が開発した武装デバイスとオリジナル魔法である『エレメンツビット』です」
答えを返したのは、昨晩見ていた沙紀だった。さっきまで真由美の方にいたが、同じ説明は面倒なので沙紀だった。
「『エレメンツビット』とは、一体どういう仕組みなんですか?」
簡潔な沙紀に対し、鈴音は繰り返し頷いた。
「なるほど、とても斬新な発想でも言えるでしょうがこれは所有者限定にしたモノと考えていいのですよね」
「そうです。そして一真様だけが創れる代物と言った方がいいでしょう」
第八高校のオフェンスは三人で、ディフェンスも三人であるが、既に一真とレオによって四名倒されてしまった。あとの二人の内、一人は一真を追っていたがもう一人は樹々の間を彷徨っていた。森林ステージと言っても富士の樹海を会場に使っているのではなく、演習場の一部に人工の丘陵地形を作りそこに樹木を移動した。
あくまで訓練の為のフィールドである事を知った一真により、幹比古に特化したフィールドだなと思った。移植から半世紀過ぎているからなのか、自生化していて八百メートル程度の道程迷うような密林ではない。ところが現実では、八高の選手が自分の現在位置を見失っていた事で更に密林の中へと進んでいたのだった。
「どこだ、畜生!こそこそ隠れてないで姿を見せろ!」
苛立ちが剥き出しとなった声で喚きながら、八高選手は超音波を打ち出す魔法を発動した。超音波に威力自体は大した事ないが、精々耳鳴りがする程度だ。その耳鳴りが妙に鬱陶しくなっていたが、選手が被っているヘルメットは軍が使用している物だ。とはいえ衝撃と圧力から、頭部を守る事だけを目的とした一般歩兵用の基本装備なので、ガスや音波の遮断効果は無い事については既に知っている一真。
国防軍が使っている防護服については、CBや蒼い翼との繋がりがある独立魔装大隊が情報を流しているので弱点などは知っ
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