九校戦編〈下〉
九校戦八日目(2)×対八高戦と三人の戦い振り
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たくない力がほとんどですからね。術式を乱すのではなく、吹き飛ばす圧力は一真様ぐらいのサイオン保有量が無いと無理です。なので超・力技と言っていい程です」
上から深夜、穂波さん、真夜、蒼太が説明したのか、真由美らは後ろにいた母親に驚いていた。そして蒼太の例えだと、パワーバカのパワータイプがハンマーを振り回して建物をぶっ壊すような感じだと言ったら摩利は納得したかのように見えた。
「まさかここにお母さんがいるとは思わなかった。それより蒼太さんの例えと同じで、はんぞー君との試合から判断してエレメンツ使いや繊細な技巧派だと思っていた」
「真由美、それは大きな勘違いよ。一真さんが技巧派な訳ないわ、パワーファイターであり半分戦闘狂のようなものですもの」
「それではここに来る途中で一真君が見せたアレは・・・・」
「摩利や私が見た事故現場は、十人分以上の重ね掛けされた魔法式を一撃で消し飛ばすぐらいのを簡単に打ち消してしまう。あの力を使うぐらいの人数相手でも一真君相手では、勝負にならないわ」
八高のフォーメンションは、ディフェンス三人にオフェンス三人でその内二人はモノリスに近付いていた。
「一真さんもだけど、レオ君と幹比古君も頑張って!」
「昨日のデバイス実験で味わってみたけど、楽勝だと思うわ」
一高本陣にいたレオはゼロのメモリ選別されたので、今現在自陣モノリスにいるレオが二人に見えていた。剣先を既に分離していたが、左右のレオは左右に剣先を飛ばしていた。木の陰からオフェンスが姿を見せると、ゼロからの念話で来た事で目を開けたのだった。手に持つデバイスはチームメイトが持つ特化型であるが、モノリスを開く前にディフェンスを倒す意図が明らかになっていた。
『レオ、木の陰にて敵反応がありました』
『了解。にしてもこれは便利な機能だな、念話が出来る何て思ってもみなかったぜ』
オフェンス選手が銃口をレオに同時攻撃しようと向けた瞬間、武装デバイスであるエレメンツビットを横薙ぎに一振りしたレオ二人。
「やった!」
「やるわね、流石は一真君が仕上げたデバイス。アイツが二人見える事が、もう可笑しいんだから」
美月とエリカ、二人の口から歓声が上がったと同時に八高の選手二人は木立の真横から飛来してきた金属板により、脇腹を痛めながら左右に倒れた。木の配置からゼロが計算した迎撃位置に立つレオ二人は、注文通りの距離で立ち止まったオフェンス二人を分離した刀身で殴りつけた事により、刃と合体して元に戻った事で天に向けて撃ち出してから、静止した。
「ウォオオリャァァ!」
雄叫びと共に振り下ろされた刀身は、運動半径に相応しい速度で倒れ伏す八高の選手にトドメを差したが、もう一人は攻撃後のレオに銃口を向けた。それにより観客や八
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