九校戦編〈下〉
九校戦八日目(1)×蒼い翼特別推薦枠フル活用とモノリス・コード初戦開始
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君はどう対応するかだけど」
モニター画面へ目を向けたまま呟いた摩利に、同じくモニターを見ながら真由美が応えた。モノリス・コードは様々な条件付けされた野外ステージで行われる競技。九校戦で使用されるステージは、森林、岩場、平原に渓谷と市街地の五種類。八高は魔法科高校九校の中で最も野外実習に力を入れている学校であり、森林ステージは彼らのホームだと言われている。ステージはランダムに行われるが、特例試合で本来ならば不戦勝だったチームに有利なステージが選ばれた。
「それに一高と試合だけはルールが変わったらしいわ、第一条件がモノリスに隠されたコードを端末に打ち込む。打ち込んだとしても第二条件が発生しないと勝ちにはならないらしいわ」
「ああ。それなら知っているが、本当だったとはな。第二条件は一真君ら三人が相手選手を全て倒す事だったか」
「普通なら相手チームを戦闘続行不能にするか、モノリスに隠されたコードを端末に打ち込むかだけど勝利条件が変わったのか。モノリスが端末によって打ち込まれたら、照明弾で合図なんですって」
「一真君は魔法師であって魔法師ではない、それは私らしか知らないからな。黒い戦闘服になってからは、デバイスがどこにいったのか他校は困惑しているはずだ」
一真がエレメンツ使いであり、魔法であって魔法でない力を使うので第一高校首脳陣にとっては事実であり、森林ステージのような遮蔽物の多い環境はエレメンツ使いにとっては忍術使いなら最も得意環境である。その事実を知らない他校は、計算違いな事であるが、それ以上に名無し選手=織斑一真だと知った事で未知数な相手となるだろうと予想していた一条だった。
「名無しがアイツだとして、なぜ今まで隠していたんだ?」
「恐らく蒼い翼特別推薦枠としては、選手とエンジニアを両立させる事が不可能に近いからだと思うよ。僕のような人間は希少価値があるからね」
「そうだなジョージ、相手選手らは可哀想だがこの試合はアイツが勝つだろう」
防護服から黒い戦闘服姿となった俺はサングラスを外さないで、レオはモノリス付近にいて幹比古と一緒に走り込みをしたが途中で別れた。デバイスを持っている状態だと直線距離で八百メートルであるが、開始五分もしない内に八高のモノリス近くで戦闘が開始された。
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