九校戦編〈下〉
九校戦八日目(1)×蒼い翼特別推薦枠フル活用とモノリス・コード初戦開始
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明をしたので強制的に納得させました」
「一勝して手抜きをすれば、九高が八百長だと騒ぎ出さないためにも全勝して欲しい所よ」
「大丈夫、今回第一高校と相手するチームだけにルール変更を通達しておきましたからな。俺に任せて下さいな」
「余計な心配かもしないけど、その言葉は信じているわ」
俺と会長さんとの会話だったが、第一高校の代役が三人とも登録選手外だった事も困惑の一つだろう。実力者トップテンを揃えているはずの代表選手から代役を選ばずに、一人は技術スタッフで残りの二人は新たに招集したメンバーだ。
モノリス・コードのスペシャリストを隠し玉に持っていたかと言う憶測が飛んでいたが、それなら最初からモノリス・コード唯一エントリーメンバーとして入れれば済む話であり、各校とも第一高校の意図を測り兼ねていた。フィールドに登場した三人だったが、その姿自体も困惑の種となった。
「・・・・何か目立ってる気がするんだけど」
「そりゃそうさ、何せレオのそれが気になるんだからな。目立つに決まっているが、二人はメモリを差したか?一応隠す必要性があるのでな」
「おうよ。既にこいつの柄の先にメモリを差してあるから問題ないし、もしもの為にと用意されたメモリを隠す被せ物のお陰だぜ」
「僕のは見える位置だけど、ゼロのお陰で外から見えないようにしているから問題ないよ」
視線の意味を察知した俺達三人だったので、三人の目線はレオの腰にある剣だった。俺らの推測通り、客席の声が裏付けるようにしていたが俺らから声は聞こえていない。最も防護服に身に纏ったので、ヘルメットを被った姿だけは他校のチームと同じ。
「剣?直接打撃は反則だろ?」
エレメンツビットの存在が観客席のざわめきを誘っているような感じであったが、レオが腰に差した剣が武装一体型のデバイスである事を知っている者は少数派である。昨日見ていた深雪達などだが、通常の武装一体型デバイスの使用方法とは大きく違うと見ていた。普通は一体化した武装は、『武器』の性能を高める魔法を編み上げるものなので、『刀』切断力で『槍』ならば貫通力で『棍棒』なら打撃力で『盾』ならば防御力。
例えを挙げるなら、『高周波ブレード』であったり『加速』であったり『慢性増大』であったり『硬化』であったり『リフレクター』であったりするのだが、いずれの場合も通常であれば武装部分が本来持っている武器としての性能を高める魔法が武装一体型デバイスには組み込まれている。
『剣』であるならば切断力か貫通力かで、いずれにしても直接物理攻撃効果の増幅する魔法が組み込まれているはずであり、モノリス・コードのルール違反とされている事がデバイス面に詳しい者ならそのように考える。
「注目を浴びるのは、レオだけでは無さそうだな」
「
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