ゆいちゃん
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くれなかったわけで、
しかも、向こうは断る気マンマンだったし‥‥今ちょっと距離がよくわかんないし‥‥
いっつも最終的に私がワガママ通してるし‥‥
その辺もろもろ含めて、今はちょっと考えたくない事もあるし‥‥
「…なーんか…悩んでる?」
「…………………ごめん…言えないの……」
「そー言うと思ったよー…はぁ〜…」
深々とため息をつくゆいちゃんは、それ以上何も聞かなくなった。
「今年の次の日だったよね。…誕生日のこと話してくれたの」
「うん…」
「どーせ…今回もそーゆー感じなんでしょ」
「……」
「ヘコんでる時は、気晴らしに付き合うからね」
「…ありがと」
毎年誕生日に学校を休む私を、次の日になんにも言わないでお祝いしてくれてた。
今年の誕生日が過ぎるまではゆいちゃんが心配だったの、と言えるまで、待っててくれた。
そして「知ってても何もできなかったんだから」って笑ってくれたゆいちゃん。
なんにも言わないのが、やさしい。
「泣かないでよーっ!こんなことくらいでっ!」
「えへ…ごめん」
こんなことくらいじゃないのに、そう言えちゃうところが強いよね…。
「それよりさー、鈴木くんに‥‥なんて言えばいいと思う?」
「…そのまま言えばいいんじゃないかな?」
「その、そのままーが、むずかしーから聞いてんのっ」
「えーと、鈴木くんが好き!‥‥とか?」
「ぅ、うまく言えないかもしんない‥‥」
「ゆいちゃんが言えるまで、逃がさないから大丈夫だよ?」
「かすみちゃんって、どーしてそーゆーとこだけ強気なのぉ〜っ」
「情けないこと言わないで、頑張って考えてよね」
そう言いつつ、鈴木くん拉致計画を考える。
ゆいちゃんとこに連れてく前に、一言くらいは文句も言いたいからね!
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