69ゲーム後
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◇いのり
レーティングゲーム後。私達の前にオーディーンがロスヴァイセを連れて来たのおいといてグレモリー家では祝勝会が行われていた。
評価はライザー戦よりかはましだった……だけど、やっぱり『二天龍がいたから』との評価は大きかった。そんな評価は忘れて勝利を祝っていたわけだが……。
ムシャムシャ……
朱乃さんとリアスさんがやけ食いしていた……理由はもちろん『出番がなかった』から…出番がなかったのは作戦だったから仕方ないけど……本当ならリアスさんはソーナさんと戦いたかったはず……それがやけ食いの要因で朱乃さんは修行からのストレス解消?
それにしても真名はマイペースすぎ!ゼノヴィアとアーシアと談笑しながら料理をつまみまくっている。ギャスパー君は私の隣にいる
「いのり先輩。……ちょっと、いいですか?」
祝勝会も終わりかけ、そろそろ部屋に戻ろうとしたところで、小猫ちゃんに話しかけられた。
小猫ちゃんに連れてこられ場所は、グレモリー家の中庭だった。ベンチに腰掛ける。空には丸い満月が昇っていた。冥界独特の人間界とは違う月だ。
小猫ちゃんが話を切り出しにくそうにしていたので、こちらから話しかける。
「なにか悩み事?」
「いえ……、悩みというわけではないんです。その……、聞きたいことがあって」
「ん。なに?」
首をかしげると、小猫ちゃんはそこでネコミミと尻尾を生やした。
その状態で、小猫ちゃんは恐る恐るといった風に訊ねてきた。
「あちらの黒歌姉様はどうしているのですか?」
……それ、ネコミミと尻尾を出す意味ありました?
「黒歌は今………リアス・グレモリーの戦車としているよ?」
「……向こうの私とは和解しているのですか?」
「……うん。してる……向こうの小猫は教えてくれなかったの?」
教えてくれなかったから私に聞いたんだと思うけど……
「はい……何も教えてくれませんでした。黒歌姉様の暴走の本当の理由も………はぐれにならなくては行けなった理由も………」
やっぱり……でも、教えられないよね?あの過去は残酷すぎる……
「知りたい?本当の理由を…………はぐれになるしかなかった理由……を?」
「……はい………」
「かなりつらいよ?それでも聞きたい?」
あれを知ったら小猫ちゃんは壊れてしまうかもしれない……そんなことを私はしなくちゃならないの?
「はい……私には知る権利があります……先輩は私が壊れてしまうかもと思ってますよね?私は大丈夫です!私はこの力にも黒歌姉様からも逃げたくありません!だから教えてください!黒歌姉様の………私達姉妹の本当の過去を!」
続く
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