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ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
ーAnother worldー
Another episode 1 Anotherworld
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ドアノブに手をかけ、回す。
そこには見慣れた顔がドアから半分覗かせていた。
「和人早いな………俺まだ準備終わってないぞ………」
「うぇ、マジか」
「どーせ、学校に早く行きたくてウズウズしてたんだろ」
「う…………と、取り敢えず上がらせて貰うよ!」
「へいへい」
俺は和人と呼んでいる女の子の顔つきの様なイケメン、桐ヶ谷和人を家へと招き入れた。
因みにこいつ、俺と同じ高校でトップで受かりやがったからな。
そして、和人は中学の時に仲良くなった親友だ。
あれは………そう、アイス。
アイスの当たり棒で親友になった。
自分でも思うがこれ如きで親友になったなんて色紙並みに薄っぺらい友情だと思う。
「早く行こうぜー優也ー」
「待ってろって………」
それでもちゃんと親友やってる。
「お前はリビングで座って待ってろ。俺は一回部屋行って制服着てくる」
「あいよー」
和人はそういいながらリビングに向かい、俺は二階にある自分の部屋へと向かった。
自分の部屋に入り、ハンガーで掛けてある制服を手に取った。
「いいねぇ……新品の匂い」
俺は手に取った新品の制服の匂いを嗅いだ。
新品独特の素材の匂い。
制服を買った店の匂い。
最初に制服店に入った時は凄い嬉しい顔をしてただなんて絶対にいえない。
俺は自分のにやけ顏を思い出しながら制服を着た。
「良し!準備オッケーだな!」
リビングに着くと和人が俺の苺ジャムパンをむしゃむしゃと食べていた。
しかも牛乳をコップに注いで。
「苺ジャム美味しいな」
俺に向かってキメ顔。
「お前なぁ………食べるのはいいけど歯磨きどうすんだよ」
「あ」
口に加えていたパンが和人の口から離れ、皿の上へと戻って行った。
「んじゃ、俺は歯磨きしよっと」
「俺もしよっと」
「歯ブラシないだろうが」
「ああ、洗面台行ってみな」
まさかこいつ………
俺は洗面台へと向かった。
………見知らぬ歯ブラシが一本。
ありますね。
しかもケースに入ったままの新品。
ケースの裏には油性のペンで"桐ヶ谷君"と書かれていた。
「何ですかこれ」
「優也のママさんが俺が泊まりに来た用で置いとくって言ってた」
「やるなお前」
「だろ」
俺は自分の歯ブラシを取り、歯磨き粉をつけてガッシュガッシュと磨き始めた。
和人は俺の母さんが用意した歯ブラシに手をかけ、ケースを外し、俺と同じ動作をした。
「……………」
「…………
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