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ソードアート・オンライン ーEverlasting oathー
Twenty one episode 光の偽者
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込んだ。
顔面からは大量の鼻血が出てきた。
目からは痛さによる涙。
目の前にはご立派に立っている照がいた。


「お前はソードアート・オンラインの最後、不思議な力を持って茅場晶彦を倒したんだってな。この世界には。現実にはそんな物は存在しない。お前はゲーム内で特別な力を持っただけでつけあがり、自分の本当の力だと思い込み、この世界でも自分はやれるんだと勝手に思い、勝手に正義面してたんだよ」


「ち………ちが…「違わねぇよ」……」


「お前はあの世界でたまたま特別な力に恵まれただけなんだよ。お前はまだその力があると思ってる。更には現実逃避をしてるミルク臭いガキだ。少しでも時間がずれてたら、その特別な力はそこらへんのオッサンに恵まれてたかもな」


照は倒れ込みながら鼻を抑えている俺の髪を無理矢理引っ張り、顔を近付けて来た。





「現実見たらどうなんですか?」




照は俺の髪を離した。
そして、教室の時と同じ様に背中を見せ、屋上から下へと向かう扉へと歩いて行った。
俺は怒りのお陰でアドレナリンが効き、さっきまでは大丈夫だった痛みが一気に襲い掛かってきた。
俺は疲れてその場で寝込み、意識を閉ざして行った。
照は屋上の扉の目の前に着き、ドアノブに手をかけると立ち止まった。


「頼むからさ…………現実と向かい合ってくれよ…………なぁ優也…………」


そして、照は去り際に悲しげにボソっと無意識にこう呟いた。




「人殺しの俺みたいに腐らないでくれよ」




照は学校指定の制服の下ズボンのポケットに両手を突っ込み、階段を降りて行った。
階段を静かに降りて行くその背中は現実へと向かっているが、その先を望んで無い様に見えた。











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